アトレティコ・マドリーは29日、インテル移籍が内定しているFWディエゴ・フォルランの退団会見を開いた。
アトレティコの本拠地ビセンテ・カルデロンで急きょ開かれたこの会見で、フォルランはファンに別れを告げている。
「アトレティコでの日々は信じられないものだった。スタンドからの“ウルグアージョ(スペイン語でウルグアイ人の意)”という呼びかけは忘れない。その感情は、ずっと僕の心に残り続ける。アトレティコのファンとしてここを去るよ」
「たくさんの人々を幸せにすることができて、僕も幸せだ。彼らが僕が決めたゴールを思い出してくれるとうれしい」
また、アトレティコでの印象的な出来事も振り返った。
「チャンピオンズリーグのグループリーグ突破を決めたシャルケ戦、ヨーロッパリーグとヨーロッパ・スーパーカップ優勝、ゴールデンシュー(欧州得点王)獲得、そして敗戦したコパ・デル・レイ決勝が心に残っている。コパでは試合終了から45分にもわたって、ファンがチームを励ましてくれた」
昨季にはキケ・サンチェス・フローレス前監督との確執があったフォルランだが、誰も恨むことはないと述べた。
「何も後悔していないし、後ろを振り返ったりはしない。男はミスから学ぶものだし、さまざまな出来事を受け入れる必要もある。思うようにいかないこともあったが、アトレティコでの日々は素晴らしかった。それに僕への批判は、激励の声よりも少なかった」
移籍先となるインテルについても言及した。
「もうすぐ33歳となる僕に、インテルのようなクラブに行く機会を与えられることは、そうはない。下した決断に満足している。アトレティコにとっても、誰かが退団すれば、代わりに誰かが入ってくるのが普通のことだ」
会見に同席したエンリケ・セレソ会長は、フォルランが「最上級のファンタスティックな選手であった」と語り、4シーズンにわたるアトレティコへの貢献に感謝の言葉を口にした。