クラシコ4連戦第1戦、現地紙の報道は?

『マルカ』と『スポルト』の声を比較
16日のリーガエスパニョーラ第32節、レアル・マドリー対バルセロナの試合は1-1のドローで終了した。18日間で4度行われるクラシコの第1戦であったこの試合を、スペインの現地紙はどのように報じたのだろうか。マドリー寄りの『マルカ』とバルセロナ寄りの『スポルト』の双方の報道を紹介しよう。

マドリー寄りの『マルカ』は「10人の方がもっと良い」

見出し&戦評
見出しは「10人の方がもっと良い」。「モウリーニョはアスルグラナと11回戦ったが、10人となったのは今回で6度目だ。しかし今回は、選手たちが素晴らしいリアクションを見せた」と、マドリーがアルビオルの退場によって数的不利となったにもかかわらず、好パフォーマンスで同点に追いついたことを評価した。しかし「モウリーニョは1時間ほどバルセロナに敬意を持ち続けた。彼は自分のチームにどんな選手がいるかを忘れていた」と、10人となるまでバルセロナに合わせた守備的戦術を用いたことを批判。一方で、「スペクタクルなペぺによって、モウの“トリボーテ(3ボランチ)”は機能した」と、アンカーの役割を担ったぺぺの働きぶりに賛辞を送った。

選手採点
満点である3点(評価は1点から3点)をつけた選手はエジルとピケ。エジルについては「エジルはバルサにとって大きな問題となった。彼のプレーの一つひとつが、バルサの守備の安定を失わせた。マドリーの前半に欠けていたのは彼のプレーだった」と途中出場からマドリーの好パフォーマンスを引き出したことを称賛。ピケについては「2度の決定機を防ぎ、ビジャに良質なロングボールを供給。最上のプレーを見せた」と、マドリーの大きな障害になったという見解を示した。両チームの平均採点はマドリーが1.42点でバルセロナが1.57点と、バルセロナが若干上回っている。

ジャッジ問題
主審を務めたムニス氏については、大きなミスは犯していないという見解。カシージャスがビジャを倒した場面でPKを取らなかった場面については「ムニスのPK判定は的中していた。ビジャはカシージャスと接触する前に態勢を崩していた」と、PKではなかったことを主張した。同氏の唯一のミスは、「マルセロのPKの場面で、ダニエウ・アウベスにカードを提示しなかったこと」だとしている。

バルセロナ寄りの『スポルト』は「コパに向かおう!」

見出し&戦評
見出しは「リーガは手にしている。コパに向かおう!」。「バルサはベルナベウでの1-1を勝利のように祝い、リーガ優勝にさらに近づいてバルセロナに戻ってきた。4連戦の第2戦は水曜日だ」と、バルセロナのリーガ優勝が決定的となったことを強調した上で、コパ・デル・レイ決勝に向け士気を高めている。試合については「バルサは多くの時間帯で優位に立っていた。マドリーは疑惑のPKに救われた」と、事実上の勝者がバルセロナであったとことを力説した。

選手採点
10点満点の選手採点で、最も高い点数だったのは9点のアドリアーノ。「マドリーのCKによる決定機を、ゴールライン上でクリア。彼はほかのどの選手よりも素晴らしかった。ブラウグラナでの最高の試合を演じた」と絶賛している。両チームの平均採点はバルセロナが7.71点でマドリーが5.14点。マドリーの最高点はカシージャスの8点で、「ビジャやメッシの決定機を防ぎ、マドリーを救った」と記した。『マルカ』が最高点をつけたエジルは6点と辛口採点も「バルデスを前に最も危険な場面をつくり出した選手」と評した。

ジャッジ問題
『マルカ』とは逆に、ビジャがカシージャスに倒された場面がPKであったと主張している。「極めて明白なビジャのPKを無視。昨夜の試合を含め、ムニスがバルセロナにPKを与えたのは2回。マドリーには10回与えている」と、ムニス氏がマドリー寄りの審判であることを疑っている。