「クラマーは決勝を戦っていることを忘れていた」

リッツォーリ主審が明かす
ワールドカップ決勝のドイツ対アルゼンチン戦で主審を務めたイタリアのニコラ・リッツォーリ氏は、試合中に頭を打ったドイツMFクリストフ・クラマーについて、同選手が決勝を戦っていることを一時的に認識できない状態になっていたと明かした。

当初は先発が予定されていなかったクラマーだが、MFサミ・ケディラがウォームアップ中に負傷したことで急遽出場。だがアルゼンチンDFエセキエル・ガライとの競り合いで頭を打ち、一時プレーを中断した。

一旦はプレーを再開したものの、クラマーは31分にベンチに下がることを余儀なくされた。その後、同選手は脳震とうと診断されている。

リッツォーリ氏はイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によるインタビューで、決勝でのクラマーの様子について次のように語った。

「ガライと激突した少し後、クラマーは私のところに来て、『主審、この試合は決勝ですか?』と質問してきた。彼は冗談を言っているのだと思って、質問を繰り返すように言ったが、彼は『これが本当に決勝なのかどうか知りたいんだ』と言ってきた」

「私が『そうだ』と答えると、彼は少し呆然としたような様子で、『ありがとう、それを知っておくのは大事だ』と言った。私は(バスティアン・)シュバインシュタイガーにそのことを伝え、ドイツはクラマーを交代させることになった」