【現地記者直送コラム】「原点回帰」のミラノダービーを、本田リスタートの絶好機とせよ

本田圭佑は、フィリッポ・インザーギにとって大変重要な存在だ。だからこそ、サンプドリア戦では本田を招集しなかった。次に控えている試合は、普通の試合ではないからだ。

ミランのスタッフは、本田の足首を焦らずに治したいと思っている。このサムライは、戦術的に大変有益な存在だからだ。次はインテル戦。ダービーに向けて戦力回復を図るのは、当然のことである。

インザーギはこの試合の重要性を理解している。ファンの思いとクラブを取り巻く空気、それに未来が懸かっているのだ。もちろん、彼自身の未来も。 ミラノダービーに勝つことができれば、インザーギはファンからの支援を得られることだろう。もしかしたらシルヴィオ・ベルルスコーニも考えをあらため、来季もインザーギにチームを託そうとするかもしれない。

いずれにせよ、ダービーに向けてミランには本田が必要だ。本田も復帰に向けてハードワークしている。

当初のインザーギのアイディアは、ジェレミー・メネスとマッティア・デストロ、そして本田で前線を形成するというものだった。インザーギは戦術的側面から、アレッシオ・チェルチやスソよりも、本田に信頼を置いている。本田はほかの選手にはできないバランスをもたらす、という仕事ができるからだ。それこそまさに、インテル戦に向けて重要なものとなる。

だが、ここにきてデストロが負傷した。サンプドリア戦で負傷交代し、ダービーには出られない。だが、メネスを中央に配置し、右にジャコモ・ボナヴェントゥーラ、左に本田を置けるとなれば、インザーギにとってはそれほど悪い話ではない。今季開幕戦は、この顔ぶれで戦った。そう、本田が得点を量産していた頃の布陣だ。

本田の最後の得点は、2014年10月19日のセリエA第7節、ヴェローナ戦までさかのぼらねばならない。2ゴールを決めて、ミランを3-1の勝利に導いた試合だ。

6得点3アシスト。第24節まで終えて、大事な数字は積み上がっていない。ミラノダービー。再び時計の針を動かし始めるのに、これほどの舞台はないだろう。


文/ガイア・ブルネッリ