史上初の導入となる『ゴールラインテクノロジー』

今大会では『ホークアイ』と『ゴールレフ』がそれぞれ実際に使用される
2010年に行われたFIFAワールドカップ南アフリカの決勝トーナメント1回戦、ドイツ対イングランドでは、ゴールラインを越えたはずのランパードのシュートがゴールと判定されず、”幻のゴール”として消滅した。

このような判定ミスを防ぐため、近年のサッカー界ではゴールラインを割ったか否かの判定を機械に一任するシステム『ゴールラインテクノロジー』の導入が議論されてきた。6日に開幕するFIFAクラブワールドカップは、このシステムが歴史上初めて導入されるFIFA主催の国際大会となる。

サッカーのルールを決める唯一の機関であるIFAB(国際サッカー評議会)は、ゴールラインテクノロジーについて次の4つのポイントを挙げている。

1.この技術はゴールラインを割ったか否か、その判定のみに使用される
2.システムは正確でなければならない
3.ゴールが決まったか否かは、すぐに、自動的に確認できなければならない
4.ゴールが決まったか否かは、試合運営者(審判)のみに伝えられる

これらを基準として、FIFAが最終的に選定した2つのゴールラインテクノロジー、『Hawk-Eye』(ホークアイ)と『GoalRef』(ゴールレフ)が、今大会では実際に導入される。

この2つの技術には以下のような違いがある。

ホークアイは、ゴール付近に設置された6つから8つのハイスピードカメラがそれぞれ違う角度からボールの正確な位置を撮影し、映像ソフトウェアが瞬時に解析することで主審にゴールラインを割ったか否かを伝えるシステム。テニスや陸上競技などのビデオ判定ですでに使用されている類のものといえる。

一方、ゴールレフは、ボールがゴールラインを完全に越えたとき、ボール内部に埋め込まれたコイルと、ゴールの枠内に発生させた磁場が反応し、ゴールの判定結果は電波によって審判の持つ時計に「GOAL」と表示され、通達される仕組みとなっている(写真参照)。

今大会ではホークアイは豊田スタジアム、ゴールレフは横浜国際総合競技場に設置され、それぞれの試合で実際に使用される。

すでに100万ドル以上を費やしてテストが行われてきたゴールラインテクノロジー。今回のクラブワールドカップの後は、2013年のコンフェデレーションズカップ、2014年のブラジルワールドカップで引き続き使用される予定だ。