クラブW杯出場チーム:モンテレイ

11日に柏と対戦
クラブ・ワールドカップ(W杯)がいよいよ開幕した。8日の開幕戦では、開催国代表のJリーグ1部(J1)柏が勝利した。

その柏は11日の準々決勝で、北中米カリブ代表のモンテレイと対戦する。その「ライバル」を調べてみよう。
ショート・ヒストリー
1945年に設立されたが、不幸な形で、大きな注目を浴びることとなってしまった。初めての試合を行った数日後、バスの事故により数名の選手が命を落としてしまったのだ。

2部リーグに到達したのは、1956年のことだった。するとその4年後、ついにメキシコのトップリーグへと昇格を果たす。初めて1部リーグを制覇したのは1986年。その年のチャンピオンシップは、UANLティグレスとのダービーとなった。

最近8年間、モンテレイは予期せぬほどの成功を楽しんだ。メキシコリーグで3度のチャンピオンシップ優勝を果たし、今回のCONCACAFチャンピオンズリーグ制覇まで成し遂げた。

2010-11CONCACAFチャンピオンズリーグ決勝は接戦となった。ファーストレグはレアル・ソルトレイクとホームで2-2で引き分けたが、迎えたセカンドレグではウンベルト・スアソのゴールにより、頂点に輝いたのだ。

モンテレイにとって、1993年のCONCACAFカップ・ウィナーズ・カップ以来の国際タイトルだった。
戦術&プレースタイル
2009年以降チームを率いるビクトル・マヌエル・ブセティッチ監督は、相手にポゼッションを許さず押し込むプレーで、長らく目を引くサッカーを展開してきた。

ボールを取り返し相手の攻撃を防いでくれる中盤の3人が、4人の最終ラインを手助けする。タッチライン際の2人の選手が、デザインされたプレーをすることはほとんどない。ピッチ中央へと向かい、自在にチャンスをつくり出す。

前線ではスアソとアルド・デ・ニグリスが、驚異的なスピードとパワー、正確性をミックスさせて、ゴールゲットの責を負う。メキシコサッカー界でも最も完璧に近いと言われる、攻撃ユニットである。
スター選手:ウンベルト・スアソ

このチリ人ストライカーは、モンテレイのレジェンドとなった。この4年間で、70以上のゴールを重ねてきたのだ。チリ代表としても、コパ・アメリカに2度出場し、2010年南アフリカ・ワールドカップ(W杯)でも背番号9を背負っている。06年にはピーター・クラウチを1点差で抑えて、国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)から、世界最多得点者に認定されている。

クラブのシンボル:ルイス・エルネスト・ペレス

ペレスは国際的にも名の知られた選手だ。この30歳になるMFは、メキシコ代表として67キャップを保持。04年アテネ五輪や、2度のコンフェデレーションズカップにゴールドカップ、06年にはW杯にも出場した。技術が高く経験も豊富で、守備陣と攻撃陣のリンク役となる。恐るべきFWにボールを供給するのも、彼の役割だ。

期待の若手:イラム・ミエル

すでにメキシコ代表にも選ばれている22歳。代表ではラファエル・マルケス、エスパニョールのエクトル・モレノ、シュトゥットガルトのフランシスコ・ロドリゲス、サラゴサのエフライン・フアレスらと最終ラインの定位置を争っている。モンテレイのCONCACAFチャンピオンズリーグ優勝に、彼の存在は欠かせなかった。決勝セカンドレグではソルトレイクの攻撃陣を見事に“中和”し、チームの勝利を下支えした。

豆知識
  • かつてポルトガルのレジェンド、エウゼビオが所属した。1975年にリーグ10試合に出場し、1得点を記録している。
  • 1986年のリーグ優勝は、90年代半ばまで認められなかった。夏に地元でW杯開催を控えており、短期のシーズンとなったためだった。96年にリーグが短期のフォーマットに切り替えられると、正式に優勝の証がエンブレムに刻まれた。
  • チームロゴは、「M」の文字をあしらっている。チーム名の頭文字というだけではなく、これはスタジアムから見える丘を表している。

予想スタメン

ブセティッチ監督は守備的なスタイルを好む。最終ラインの4人は相手のいかなる攻撃にも対処して見せるだろう。前線では、デ・ニグリスとデルガド、スアソのトリオが、近年のメキシコサッカー界で最も効率的な攻撃陣であることを証明するだろう。



オロスコ
バサンタ、メサ、ミエル、カルドソ
デルガド、サバラ、チャベス、デ・ラ・ペーニャ
スアソ、デ・ニグリス