茶化されて、尊敬されて… 頼もしい「愛されキャプテン」長谷部は健在

アジアカップに臨んでいる日本代表は、ブレることなく連覇を目指す。その象徴が、キャプテンのMF長谷部誠だ。

「生粋のリーダー」。ハビエル・アギーレ監督は、率いる日本代表のキャプテンをそう評した。アジアカップのグループ最終戦を前にした19日、「誰もがその言葉に耳を傾ける」と、長谷部への全幅の信頼を口にした。

長谷部がキャプテンマークを巻いたのは、2010年の南アフリカ・ワールドカップ直前のことだった。大会前に思い切った変革が必要だと判断した当時の岡田武史監督が、フォーメーションやメンバー、戦術とともに、変革したキャプテンマークを背番号17の左腕に託したのだ。

以来、長谷部はそのリーダーシップで、チームを率い続けている。時にはその生真面目さを仲間に茶化されながら、まっすぐにチームが歩む指標の一つとなってきた。 試合前日会見で長谷部のキャプテンシーについて問われたGK川島永嗣も、「チームメイトにとっても偉大なキャプテン」と長谷部を称えた。「チームの状態を一番理解するし、見えている。チームに何が必要か見えている」と、1歳年下のMFに全幅の信頼を置く。

ただし、注文もあるようだ。川島はあるエピソードを明かした。

前日18日に31日の誕生日を迎えた長谷部のために、川島は当日、恒例の散歩がてらプレゼントを買い求めに行ったのだという。だが、そこに“邪魔者”が。誰あろう長谷部本人が真面目に散歩に付き合ってくれたため、「空気を読んでほしい」(川島)状況になったのだとか。

そんなエピソードをアジア各国のメディアに明かされてしまうのも、長谷部ならでは。この裏話を聞かされた長谷部は、「いや、僕も買い物に行きたかったんで…」と、困惑しながら真面目に回答。

首位通過を狙うグループ最終戦を前にしても、愛されるキャプテンは健在のようである。