Goal.com50:イケル・カシージャス(40位)

最も成功を収めたGKの一人に
Goal.com50へようこそ! 今回は40位の発表です。

イケル・カシージャスにとって、2010-11シーズンの間に、頭から南アフリカで成し遂げたことをすっかり消し去るのは簡単なことではなかっただろう。キャプテンとしてスペイン代表を世界の頂点へと導いた、あの記憶を。

チャンピオンズリーグ(CL)、リーガ、インターコンチネンタルカップ、EURO2008といった栄光の記録に、地球上で最高の栄誉を加えたレアル・マドリーのGKは、主要大会のタイトルをすべて集めるために、また新たなトロフィーを目指して新シーズンに入っていった。

「何てキーパーだ! 彼が来たら、ほかの選手は彼の活躍をテレビで見ているしかない」
― ビクトール・バルデス
ジョゼ・モウリーニョ新監督は、サンチャゴ・ベルナベウでの12年間で味わったことのないものをカシージャスにもたらした。堅固で、信頼できる守備である。

シーズン最高の瞬間

 コパ・デル・レイ決勝:
バルセロナ 0-1 レアル・マドリー
宿敵バルサとの熱く燃え上がった決勝で、カシージャスはミラクルセーブを3度繰り出した。その結果、延長戦の末にチームは優勝杯を掲げた
実際、ペペとリカルド・カルバーリョという新CBコンボは、すぐに花開いた。「聖イケル」は、ギリギリでのセーブが日常茶飯事だった過去のシーズンと比べれば、ほとんど何もすることがなかったほどだ。

この守備陣のおかげで、リーグ開幕から12試合で6失点しか喫することはなかった。ビクトール・バルデスとのライバル対決を制して、ザモラ賞を手にするのは間違いないだろうと思われた。

しかし、11月下旬のショッキングなバルセロナ戦での0-5の敗戦から、調子は下降していった。自信を失ったかのように、サラゴサ戦ではホームで2-3の悔しい敗戦も味わった。

だがカシージャスは、大舞台でこそ輝きを放つ男であることを、あらためて証明した。

2002年のレヴァークーゼンとのCL決勝で見せたように、またEURO2008準決勝のイタリア戦、10年のW杯決勝で見せたように、バルセロナとのコパ・デル・レイ決勝で英雄たる理由を証明した。ラスト15分間で、リオネル・メッシ、ペドロ、アンドレス・イニエスタのシュートに、3度のスーパーセーブで応えた。試合を延長へともつれ込ませた末に、クリスティアーノ・ロナウドが決勝点を決めたのだ。

こうしてカシージャスは、彼の栄光の陳列棚に欠けていた国内タイトルを手に入れた。昨年の南アフリカでの優勝に続き、コパ・デル・レイ制覇は彼にとって忘れられない記念碑となった。前キャプテンのラウール以来となる、シベレの泉で女神像を抱きしめる祝福の儀式を行うことができたのだ。

"一番目立ったり、最も威厳ある選手ではないかもしれない。だが、もうおしまいだと思った瞬間に、彼のセーブが救ってくれる。だからこそ、彼の仕事はベストなのだ。だかこそ、「聖イケル」と呼ばれる"

カシージャスが世界最高のGKかどうかというテーマについては、議論が続くことだろう。だがクラブと代表チームで勝ち取ってきたタイトルを見れば、彼が世界で最も成功を収めたGKの一人となったことに疑いはない。