Goal.com50:シャビ・アロンソ(49位)

マドリーの中盤を支える男
Goal.com 50へようこそ! 今回は49位の発表です。

マヌエル・ペジェグリーニ元監督の下でも、シャビ・アロンソは間違いなく輝いていた選手の一人だった。ベルナベウでの中盤の要としての立場を確立した。華麗なセントラルMFはさらに、ジョゼ・モウリーニョ監督のチームでも同様の活躍を続け、彼の役割をこなす選手の中でもトップの存在として、その名声を高めている。

2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)では、全試合に出場してスペイン代表の世界制覇に貢献した。並の選手ならば疲労に悩まされるところだろうが、この29歳はそんな様子を見せなかった。クラブでは52試合に出場している。これまでの彼のキャリアの中でも、最多の出場数である。

ペジェグリーニの下では「クォーターバック」としての役割をはく奪されながら、モウリーニョに起用され続けた。モウリーニョが彼のオールラウンドな能力を評価したことを考えれば、これは驚きではない。

最近の『マルカ』紙での投票では、レアル・マドりーのファンの75%が、アロンソがキャプテンとしてイケル・カシージャスの後継者になるべきとの結果が出ている

サミ・ケディラとともにチームの中心に君臨し、チームが多くの試合を支配する鍵となってきた。「エル・プルモン」(スペイン語で肺の意)のあだ名のとおり、チームに新鮮な息を吹き込んだ。
シーズン最高の瞬間

 コパ・デル・レイ決勝
レアル・マドリー 1-0 バルセロナ
チームの堅固な基盤を構成し、アロンソ自身にとってスペインで初となるタイトルを獲得した。最大のライバル、バルセロナを倒しての優勝だった

09-10シーズン前、マドリーはしばしば、守備と攻撃をつなぐ存在がいないと批判されてきた。まさにその仕事を、リヴァプールからやってきたアロンソが請け負った。それ以前ほどの攻撃での存在感を示さなかったものの、静かに後方から前方への重要なつなぎ手としての役割をこなした。

4バックの前に位置取るアロンソが目を引き付けるのは、そのパスレンジと視野の広さである。パスは精度が高く、バラエティーに富み、知性を感じさせる。こうした能力があるからこそ、10-11シーズンも6ゴールを記録できたのだ。

その前には5-1で勝利したムルシア戦での、終盤に挙げた1得点のみだったが、かねてからアロンソの深い位置からも得点をする能力は、称賛を受けてきた。

これは、モウリーニョが彼を起用し続ける大きな理由である。モウリーニョは、セントラルMFの動く幅には制限を設ける。アロンソがこの戒めを解かれたというのではなく、より守備的な心の持ち方に適応しつつ、判断の良さで変化を加えて、しばしばプレーを崩すのだ。

アヤックス戦で退場処分を受けたことがある。10-11シーズンで唯一のレッドカードだが、タックルに問題があった訳ではない。CLで続くオセールとの試合を欠場することで、決勝トーナメントで出場停止となるリスクを避けたものだった。セルヒオ・ラモスも遅延行為でカードを受け、アロンソもUEFAに呼び出されそうになったが、1試合の出場停止で済んだ。

そこまでしてもレアル・マドリーの10度目のCL優勝にはつながらなかったが、モウリーニョ監督の下、チームはタイトル欠乏症をいやすことに成功した。延長戦の末にバルセロナを1-0で退け、コパ・デル・レイを制したのだ。アロンソにとっては、これがスペインで獲得する初めてのタイトルだった。彼のパフォーマンスは決勝でも輝いており、試合を通じてカタルニャのクラブの高名なMFを苦しめるという難しい仕事をこなした。

パスは正確で、バラエティーに富み、知性を感じさせる。だからこそ、昨季には6ゴールを挙げることにつながった

だが、モウリーニョ率いる男たちは、一つの戦いに勝ったに過ぎない。リーガとヨーロッパを制したバルセロナとの戦いは、まだまだ続く。バルサの連覇をマドリーが止めるならば、そこには主役として君臨するアロンソがいるはずだ。