対戦相手、ベネズエラは”南米の新星”

キリンチャレンジカップ2012 日本代表が戦う"ワインレッド"は、成長著しい南米の新星
15日、キリンチャレンジカップ2012「日本代表対ベネズエラ代表」の試合が札幌ドームで行われる。

ベネズエラ代表のニックネームは、Vinotinto(ワインレッド)。ワインレッドがサッカーにおける「南米の再弱国」と表現されたのは昔の話だ。2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)南米予選では、5位でプレーオフに回ったウルグアイと勝ち点差わずか2の8位と健闘。

さらに2011年アルゼンチンで行われたコパアメリカ(日本も招待されていたが最終的に辞退した大会)では、ベスト4と大躍進。グループリーグではブラジル、パラグアイと引き分け、準々決勝では好調のチリを破り、準決勝ではパラグアイとのPK戦の末に涙を呑んだ。近年のブラジルやアルゼンチンがピリッとしない中で、ベネズエラは"南米の新星"として評価が高まっている。

たしかに以前のベネズエラといえば野球が有名だったが、近年ではサッカーの競技人口が野球を上回る勢いを見せている。また、ベネズエラサッカー協会が継続的なプランで代表チームの強化を進めていることも見逃せない。2008年に監督に就任したセサル・ファリアスは、南米ではウルグアイのオスカル・タバレスに次ぐ長期政権を誇る。協会のバックアップ無くして、ファリアスが目指すスタイルの構築はあり得なかっただろう。

ワインレッドを率いる名将セサル・ファリアスは、今回の日本との強化試合を極めて真剣に考えている。W杯南米予選における連戦を乗り切るチームを作るためだ。また、9月のペルー戦、パラグアイ戦を欠場するフェルナンド・アモレビエタとトマス・リンコンを欠く状態でのパフォーマンスをテストする狙いもある。

Goal.com南米版のクリスティアン・ナシンベラ記者が推す、ワインレッドの注目プレーヤーは、
DFロベルト・ロサレス(FCトゥエンテ、オランダ)
MFルイス・マヌエル・セイハス(スタンダール・リエージュ、ベルギー)
MFヨアンドリ・オロスコ(ヴォルフスブルク、ドイツ)

以上の3人だ。ホセ・サロモン・ロンドン(ルビン・カザン、ロシア)やロナルド・バルガス(アンデルレヒト、ベルギー)を欠くものの、来日メンバー17人のうち14人が欧州組。ベネズエラは本気のメンバーを日本に送り込んだと言える。

彼らは日本について「現代サッカーのスタンダードを示す国の一つ」と捉えている。その評価に恥じない、クオリティーの高い試合を期待したい。