復活を目指すミラノ勢 インテルとミラン、上に立つのはどちらか?

60年ぶりにそろって欧州への切符を逃すという失態を見せてしまったミラノの2チームは、新シーズンでの復活が至上命題だ。そしてそのために、それぞれ積極的な補強を続けている。

フィリッポ・インザーギ前監督を解任し、シニシャ・ミハイロビッチ監督を招へいしたミランは、アジア資本参入の影響もあり、近年と違って投資に積極的だ。


現役時代はインテルで活躍したミハイロビッチ監督は、ミランを立て直せるか

ライバルのインテルと争ったMFジェフリー・コンドグビアの獲得に失敗し、一時は確実視されていたコロンビア代表FWジャクソン・マルティネスもアトレティコ・マドリーにさらわれた。だが、前線にはセビージャでヨーロッパリーグ連覇に貢献したFWカルロス・バッカ、シャフタール・ドネツクからFWルイス・アドリーノを獲得。中盤ではローマからMFアンドレア・ベルトラッチを加えている。

ミランはこの3選手だけで5800万ユーロと言われる移籍金を投じた。さらに、課題の守備強化に向け、ローマDFアレッシオ・ロマニョーリに2500万ユーロをオファー。これは断られたが、昨季サンプドリアでロマニョーリを指導したミハイロビッチ監督が熱望するだけに、今後も獲得への動きを見せることが予想されている。

一方のインテルは、ミランを出し抜いてコンドグビアを手に入れたのに加え、特に守備陣の顔ぶれを一変させている。冬に獲得を決めたコロンビア代表DFジェイソン・ムリージョのほか、アトレティコ・マドリーからDFミランダを獲得。右サイドバックには、バルセロナで出場機会に恵まれていなかったDFマルティン・モントーヤを手に入れた。


最終ラインに新加入選手を加えているインテル。長友は定位置をつかめるか

ロベルト・マンチーニ監督はさらに、フィオレンティーナにレンタル移籍していた昨季後半戦でセリエAを沸かせたMFモハメド・サラーや、ヴォルフスブルクMFイバン・ペリシッチ、マンチェスター・シティFWステファン・ヨベティッチらを狙っていると言われる。サイドから敵の守備陣を打開できるアタッカーを手に入れれば、FWマウロ・イカルディとともに強力な攻撃陣をつくれるはずだ。

両クラブとも人員整理の問題を抱えているが、いずれにしてもここまで、ミランは攻撃中心に、インテルは守備中心に大型補強を進めてきた。セリエ初挑戦となるニューフェイスが多いだけに、未知数なところがあるのも事実だが、少なくとも近年以上の期待は感じさせている。

では、そのミランとインテルは、現時点でどちらがよりユヴェントスに挑戦できる力を持っているのだろうか。188BETのセリエA優勝オッズでは、18日13時時点でミランが10.00倍、インテルが13.00倍と、ミランが上という見方だ。なお、王者ユヴェントスのオッズは1.50倍。いかに開きがあるかが分かる。

だが、冒頭で述べたように、今季はプレシーズンから指揮を執っているマンチーニ監督のインテルも、体制が一新されたミハイロビッチ監督のミランも、今季こそ失敗は許されない。スタートダッシュに成功し、失われた勝者のメンタリティーを早く取り戻せるかが一つの鍵となるだろう。