インテルの不振に再び少年が立ち上がる 学校でバカにされたフィリッポくんが「もう言い訳できない」

インテルの不振が続くなか、一人の少年が3年ぶりに脚光を浴びている。かつて「勝ってくれないとバカにされる」と嘆いていたフィリッポくんだ。4日のセリエA第29節パルマ戦で、インテルを愛する少年は、「勝利と安定」を求めた。

フィリッポくんが初めて注目を集めたのは、2012年2月に本拠地サン・シーロで行われたボローニャ戦のこと。2010年の3冠達成以降、成績が振るわなかったインテルは当時、クラウディオ・ラニエリ監督の下で7位と苦戦していた。

フィリッポくんはボローニャ戦でボードを掲げた。そこに書いてあったのは、「勝てる? じゃないと、学校でバカにされちゃうんだ」。当時9歳の少年の、切実なチームへの呼びかけだった。

ボローニャに0-3と完敗したインテルだが、フィリッポくんはその後、クラブの招待で練習場へ。当時主将のハビエル・サネッティ現副会長からサイン入りユニフォームをプレゼントされるなど、思い出に残る一日を過ごし、「インテルファンをやめるくらいなら転校する」とコメント。チーム愛を強調する少年に、多くのサッカーファンが心を打たれた。

それから3年。インテルは当時よりさらにデリケートな状況にある。セリエAで現在10位。欧州カップ戦出場権獲得はかなり厳しい状況だ。

そこでフィリッポくんは、パルマ戦で再びチームに呼びかけた。ボードに「勝利と安定」という「助言」を掲げ、次のように訴えたのだ。

「僕はあと6年学校に通うんだ。もうみんなのことを言い訳できないよ」

フィリッポくんの想いもむなしく、インテルは最下位パルマとホームで引き分け、観客から激しいブーイングを浴びせられた。ロベルト・マンチーニ監督は怒りをあらわにし、復活祭の祝日もキャンセル。チームは5日、朝8時過ぎから練習を行っている。

インテルは次節、11日にエラス・ヴェローナと対戦する。アウェーでの試合ではあるが、インテルを愛するフィリッポくんの期待に応えるパフォーマンスが求められる。