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長友も主将サネッティのセレモニーに感激

インテルの長友佑都は10日、セリエA第37節のラツィオ戦に左サイドハーフとしてフル出場し、アシストを記録するなど活躍した。インテル不動の左サイドは、ハビエル・サネッティのホームラストゲームを目に焼きつけていたようだ。

今シーズン限りでの引退を表明しているサネッティのために、この日は多くのファンがサン・シーロに駆けつけた。出だしこそつまずいたインテルだったが、MFマテオ・コバチッチの大活躍などで4ー1と勝利。長友は37分にロドリゴ・パラシオのゴールをアシストしただけでなく、左サイドを積極的に上がった。

長友は前節ミラン戦を終えた後で、自分が望むタイミングでパスが出てこないことを嘆いていたが、1週間でそのあたりのズレを修正できた。

「この1週間、僕がもらいたいタイミング、特にコバチッチとの連係について話した。それがこの試合に出たと思う」と長友。「早めにパスをもらえれば、1対1を仕掛けられる。1対1は自信を持っている」と、この日の攻撃には手応えがあった様子だ。

ただ、突破した回数を考えると、ラストパスは物足りなかったかもしれない。「得点につながったので良かったと思いますけど、精度に限界はないと思っています」と、長友はさらなる向上を誓った。

4得点のゴールラッシュよりもファンが盛り上がったのは、サネッティのホームラストゲームだった。試合後にセレモニーが行われたが、長友は「本当にまずは勝ててホッとしています」と安堵の表情。主将の最後の舞台を汚すまいと、チームが一丸になっていた。

長友はサネッティから学んだこととして、「特にメンタル的な部分」を挙げた。「どんなときもポジティブで、常に100%で練習に臨む。それは基本的なことですけど、人は分かっていてもできないところがある。当たり前のことですけど、彼の言葉と姿勢から、たくさんのことを学んだ」と話した。

主将との思い出に「お辞儀パフォーマンス」を挙げた長友だが、一番印象深いお辞儀は、ピッチ上ではなく、「インテルにきて、最初に練習場のロッカールームに入ったとき」だという。チェゼーナからやってきた長友は、「あんなすごい選手がいる中で、サネッティがお辞儀をしてくれた」。それが早くインテルに馴染めた要因だとも振り返っている。

今シーズンは、そのサネッティが控えに回り、長友がキャプテンマークを巻く機会もあった。堂々とキャプテンマークを巻いていた背番号55だが、かなりの重圧があったようだ。「インテルを背負うこと、100年以上の伝統があるこのチームを背負うことが、こんなに重いとは…。言葉にできない、言葉が見つからない。でも、ホントにいろんなものが詰まっている」と、長友はサネッティが背負ってきたものの重みを語った。

サネッティのためのセレモニーを見守っていた長友は、主将が胴上げされた後、しばらくして、チームメートに抱え上げられそうになっていた。「サネッティの後にユウト行くかって…」言われたと笑顔で話す長友は、必死にこれを拒否。主将のための舞台で「舞う」というピンチを際どいところで回避していた。