フィオレンティーナは16日、セリエA第28節でキエーヴォと対戦し、ホームで3-1と勝利を収めた。ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は勝利への喜びを表している。
ミッドウィークのヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント2回戦ファーストレグで、ユヴェントスと1-1で引き分けたフィオレンティーナは、11分にMFダビド・ピサーロとのパス交換からMFフアン・クアドラードの見事なシュートで先制に成功する。
フィオレンティーナは39分にも追加点。中盤でMFアンデルソンがボールを奪ってカウンターを仕掛けると、最後はクアドラードのクロスにFWアレッサンドロ・マトリが合わせ、リードを広げて前半を終える。
後半に入って1点を返されたフィオレンティーナは、ハンドで得たPKをピサーロが決められない場面もあったが、終了間際にFWマリオ・ゴメスが公式戦2試合連続ゴールを決めてダメ押し。連敗を2で食い止め、リーグ戦5試合ぶりとなる白星を手にした。
モンテッラ監督は試合後、次のように話している。イタリア『コッリエレ・デッロ・スポルト』が伝えた。
「木曜の(ユーヴェとのELセカンドレグ)に向けて集中をそがれる恐れもあった。それで私は、出場機会が少なかった選手たちを起用したんだ。彼らのモチベーションとクオリティーに期待してね」
「キエーヴォは良いプレーをして我々を苦しめた。我々はラインが低すぎて、ミスもしたが、試合をコントロールしたよ。失点してからも我々はリードを広げるチャンスが何度かあった。良いメンタリティーだ。キエーヴォは戦術的にとても進化しており、本物の試合だったね」
モンテッラ監督はクアドラードについて、このようにコメントしている。
「クアドラードに疑いは持っていないし、(13日のユヴェントス戦で)起用しなかったのは戦術的なことでしかない。セカンドレグで起用するかどうかは様子を見よう。彼の予測不能さを生かすのは正しいことだ。ただ、彼がワールドクラスの選手になりたいのなら、もう少し規律も必要かな。今日の彼は成長という点で一歩前進したね」
フィオレンティーナは13日のユヴェントス戦で1-1と敵地で引き分けた。だが、モンテッラ監督は20日のセカンドレグに向け、次のように強調している。
「フィオレンティーナは熱意に溢れている。ラウンド突破が確実だとは思っていない。まだセカンドレグはこれからなんだ」