9日にチャンピオンズリーグ(CL)・グループF最終節が行われ、アーセナルが2位に滑り込み、バイエルン・ミュンヘンとともにベスト16に駒を進めた。
アーセナルは最終節でオリンピアコスと対戦し、敵地で3−0の勝利を収めた。
第4節までに勝ち点3しか得られていなかったアーセナルは、前節に勝って希望をつなぐと、最終節は勝ち点3差で2位のオリンピアスと対戦した。アーセナルはホームでオリンピアコスに2−3で敗れていたことから、最低でも2点が必要ということで、非常に厳しい戦いが予想されている。
序盤はオリンピアコスが良いスタート。ホームの声援を背に、アーセナルにトドメを刺しにかかる。縦へのボールがよく通り、素早い攻撃が光った。
だが、少しずつアーセナルが押し返していき、29分には先制点が決まる。エジルの見事なスルーパスを受けたラムジーが左サイドからクロスを入れ、ニアでジルーがヘディングシュート。これがゴールネットを揺らした。
後半立ち上がりにもアーセナル。49分、GKからのロングボールを受けてエジルがゴール前に浮き球のスルーパスを送ると、元オリンピアコスのジョエル・キャンベルがボールを収めて横へ。走り込んできたジルーが流し込んだ。
一気に立場が入れ替わったオリンピアコスは、反撃に転じる。フォルトゥニスが惜しいミドルシュートを放つ場面はあったが、チェフのファインセーブに遭って決められない。
すると66分、アーセナルはモンレアルがペナルティーエリア左から中へボールを入れたときに相手の手に当たったためPKを獲得。これをジルーが決めて、ハットトリックを達成する。
3点が必要になったオリンピアコスに立ち上がりの覇気はなく、アーセナルが3−0で勝利。大逆転で16シーズン連続のCLベスト16進出を決めた。
なお、すでに首位通過が決まっていたバイエルンは、敵地で最下位のディナモ・ザグレブに2−0で勝利している。レヴァンドフスキが2ゴールを決めて、勝ち点を15に伸ばした。