ショートコラム:ヴィエリはJリーグでプレーできる?

OB戦で2ゴールの39歳
9日に行われた日本・イタリアOB戦の終了後、この日2ゴールを記録したボボ・ヴィエリは、「良いオファーがあれば」日本のクラブに加入することも考えるかもしれないと話していた。このコメントがまずは国立競技場の記者たちに、それからすぐにインターネット上へと広がると、本当だろうか、という気持ちでまずは受け止められたが、そこに続いたのはヴィエリの年齢とコンディションに対する冷静な指摘だった。

実際のところ、ボボ自身も「まずは4、5キロ減量しないとね」と言っていたし、この日対戦したJリーグ・レジェンドプレーヤーズに対して5点か6点は取るべきだったとも付け加えていた。食事を抑えることは考えられるとしても、ゴールへのハングリーさはまだ抑えることができないようだ。

年齢を指摘すること自体はまったくの無意味だ。39歳のヴィエリは、ジーコがJリーグ開幕前に鹿島に加入した時とほぼ同じ年齢だし、いまだ活躍を続けているアレッサンドロ・デル・ピエーロより1歳上でしかない。そして、三浦知良より7歳も若いのだから。

Jリーグの各クラブには、コンスタントに起用されているストライカーが2人か3人ずついるとしよう。40クラブに、平均2.5人がいるとすれば、J1とJ2を合わせておよそ100人のストライカーがある程度継続的に公式戦でプレーしているということだ。

彼らの全員が、39歳のボボ・ヴィエリより優れていると言えるだろうか。答えはおそらく「ノー」だ。そして、単純にプレーの面だけではなく、彼ほどの経験豊富な選手がクラブにもたらし得る好影響や、Jリーグ全体へのメディアの興味を高める効果も無視するわけにはいかない。

今の日本には補強に大金を費やすことのできる状況にあるクラブはないにしても、もし「良いオファー」があったとすれば、毎週のJリーグでボボのプレーを見たいと思わないファンはいないだろう。

才能ある選手たちの流出が続く中、リーグはファンからの興味を高めるためのいくつかの方策を打ち出そうとしている。2ステージ制への回帰というのもその一つだ。

こういった案や、その他のアイディアがうまく効果を表すこともあるかもしれないが、スタジアムを訪れる人々が本当に求めているものがそれで満たされるわけではない。高いスキルを持ったスター選手も求められている。


文/チェーザレ・ポレンギ(Goal.com日本版マネージングエディター @CesarePolenghi)