C・ロナウドを読む(4):憧れの「怪物」との比較

2人の「ロナウド」
Goal.comでは数週間にわたり、ルカ・カイオリ氏の新著「Ronaldo: The Obsession for Perfection」の一部をご紹介していきます。貧しかった幼少時代から、スターダムを駆け上がる様子を追っていってください。

彼は今や人々を楽しませる能力を身につけている。それは2002年10月7日のポルトガルのスーペルリガでも証明された。昨季王者は、2部リーグから昇格してきたモレイレンセFCをホームに迎えていた。試合が進むにつれて、特に何かあるゲームではなくなっていった。

だが、クリスティアーノ・ロナウドにとっては、初めての先発だった。さらに17歳8カ月2日にして、スポルティングでの最年少得点記録をつくったのだ。『スポルトTV』の解説者は、「記念すべき、威厳に満ちた、信じられないゴールだ…。この若きスポルティングの天才が成し遂げたことを言い表す言葉が見つかりません」と声を上げた。

34分のことだった。ロナウドはハーフウェーラインを越えたあたりで、トニートからバックヒールのパスを受けた。すると2人のDFをかわし、60メートルにわたってスラロームを繰り広げた。ボックス付近での「ビシクレタ」でもう1人をかわすと、必死に飛び出してきたモレイレンセGKジョアン・リカルドの脇に滑らかにシュートを通した。

クリスティアーノは自分のユニフォームを破いて、チームメートと抱き合うとスタンドへと一直線に駆けていった。監督のボローニは、ベンチ裏で祝福した。彼はリスクを冒して、ロナウドのポジションを変えていたのだ。そのリスクは、確かに報われたのだ。



試合に話を戻そう。背番号28によるパフォーマンスは、まだ終わっていなかった。前年の得点王であるブラジル人ストライカー、「スーパーマリオ」ことジャルデウが4カ月ぶりに負傷から戻ってきていたが、プレーメーカーを務め、先制点を記録し、素晴らしいヘディングで3-0の勝利へと導いたのはクリスティアーノだった。問題だったのはただ1つ、クリスティアーノの母親であるドロレスがスタンドで気を失いそうになったことだった。おそらく息子のパフォーマンスに興奮してのことだろうが、最終的には心配は杞憂に終わった。

翌日のメディアは、ロナウドの記念すべきゴールの話題でもちきりだった。ジャーナリストたちは、ここぞとばかりに彼の物語を書き連ねた。サント・アントニオのマダレナのスラム街での初のストリートサッカーの試合に始まり、子供の頃の指導者に話を聞いた。父親に連絡を取ろうとする者もいた。残念ながら、父親はハイライトを見ただけだった。アンドリーニャが同じ時間に試合をしていたため、試合はラジオで聞いていただけだったのだ。彼は島中の人間が彼の息子の成功の話をして、スポルティングがアンドリーニャに息子さんをレンタルしてくれないかどうか確認した方がいいと冗談を言っていると語った。そうすれば、アンドリーニャが何かタイトルを取って、何らかの変化が生まれるかもしれない、と。

ジョゼ・ディニスは、彼の息子は生まれついての力があって、小さな頃から朝も夜もボールで遊んでいたと話し続けた。息子の前に大きな未来が開けていることを願い、選手としてだけではなく人間としても成熟し続けていくことを望んだ。あの背番号28の父親であるというだけで有名になることを望まなかったが、息子の次の試合を見逃すことはなかった。すでにベレネンセスで息子を目にするため、飛行機のチケットは購入済みだった。彼にとっては、6年ぶりのリスボンへの旅だった。

この新人のプロフィールに興味を持ったのは、ポルトガルのメディアだけではなかった。ロナウドは自身のゴールと、その名前のおかげで、ヨーロッパにもさざなみを起こしていた。おぼえておいでだろうか。「元祖」ロナウドはこの当時、何度目かの復活を果たして、6月30日には日韓ワールドカップ(W杯)でブラジルの優勝に大きく貢献したばかりだった。彼は8得点を挙げて、大会得点王になっていたのだ。イタリアの『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、早くも1面を割いて「新しいロナウド」について報じ始めていた。

このような比較について、マデイラからやって来た少年はどう感じていたのだろうか? 「そんなことを考えもしませんでした。レアル・マドリーのロナウドは、スーパースターです。世界最高の選手ですね。僕のお気に入りの選手です」。

クリスティアーノのファーストチームでのパフォーマンスは、傑出したものだった。ファンにとっての金の卵となっていった。

ebunked that myth.

Kaka had his best games in Milan, but he has never worked harder than he is now. He was spectacular. He puts in a fantastic shift for the team and it's not surprising he has no strength left after 75 minutes

- Jose Mourinho after the CSKA match

Gone is the lightning pace