コラム:バルサのアレクシス起用法は?

さまざま考えられるオプション
ウディネーゼの人々にとっても、2010-11シーズンを4位で終え、チャンピオンズリーグ(CL)のプレーオフ出場権を得るという結果はサプライズだったと言っていいだろう。ここには、一人のスターの活躍があった。確かにアントニオ・ディ・ナターレは28得点を挙げて、リーグの得点王となった。だがそれも、新聞の見出しを飾り続けた男の活躍あってこそである。そう、アレクシス・サンチェスこそがヒーローだった。

右サイドのシモーネ・ペペの控えとして過ごすことが多かった2009-10シーズンを経て、昨シーズンのアレクシスは調子さえ十分ならばファーストチョイスとなり、チームで最も危険なアタッカーとなってきた。彼がいたからこそ、ウディネーゼは昨季のイタリアで最も爆発力のあるチームだと言われた。

トップスピードでもボールコントロールを失わない能力は際立っていた。だからこそ、バルセロナの関心を引き付けた。

また、恐れを知らない精神も、彼の魅力の大きな部分を占める。直接的に脅威を与えようとすることにより、セリエAで最もファウルを受けた選手の一人となった。

スターティングポジションである中盤右サイドからレフトバックのさらに外側まで走り回り、右サイドに置かれたCFのようにCBと勝負する。こうしてこのチリ代表FWはイタリアで誰にも止められることなくシーズンを楽しみ、今やカンプ・ノウに自身のスタイルを持ち込もうとしている。

彼がどんなほかのクラブよりもブラウグラナにフィットしそうな理由は、4-3-3でワイドアタッカーとしてプレーした場合に受けられるサポートにある。ウディネーゼは、アレクシスが中盤からスタートした際には、彼が守備に戻るのを怠けたために、彼のサイドで守備が手薄になることもしばしばだった。アウトサイドのFWとしてプレーした際には、そういった守備の危機が薄れたことからも、彼の守備の問題は明らかだ。

では、アレクシスを生かすには、どうやって起用するのがいいのだろうか? ここではいくつかの可能性を考えてみよう。

Providing extra support in the midfield, this set-up would allow Milan to give Robben more freedom if anything given the extra numbers in behind him.
バルセロナのアレクシス起用のオプション
4-3-3の右
    4-3-3の左    

バルデス

アウベス - プジョル - ピケ - アビダル

シャビ - ブスケッツ - イニエスタ

アレクシス - メッシ - ビジャ

   
バルデス

アウベス - プジョル - ピケ - アビダル

シャビ - ブスケッツ - イニエスタ

ペドロ- メッシ - アレクシス

アレクシスはウディネーゼでもチリ代表でも主に右サイドでプレーしており、メッシが“偽9番”としてプレーし続けることで、得意のポジションに入ることが可能になるだろう。このようにペップ・グアルディオラ監督がアレクシスをこのサイドで使うとすれば、彼はペドロとイブラヒム・アフェライとポジション争いをすることになる。2人とも素晴らしい選手であるが、チリ前代表のマルセロ・ビエルサを含めて多くが指摘するように、アレクシスがすでに世界で最高の選手に数えられるようならば、このポジションを自分のものとできるだろう。そして、ブラジル代表ライトバックのダニ・アウベスとメッシとともに、攻撃のハーモニーを奏でることになる。
    グアルディオラ監督は右サイドのオプションに恵まれている一方、左サイドで人選するとなるとジレンマに襲われる。昨季はダビド・ビジャがこの役割を担い、23得点を挙げるはしたが、カンプ・ノウでの初シーズンでのプレーがすべて説得力があった訳ではない。グアルディオラ監督は、ビジャをベンチに下げるか、彼のお気に入りのポジションであるセンターに移してメッシを右にずらすか、選択することが可能だ。アレクシスは右利きではあるが、左サイドでも起用できる。バルサはこれまでも、利き足と逆のサイドに選手を配置してきた。その例が、右利きながら左に置かれたロナウジーニョと、左利きだが右に配されてブレイクしたメッシである。


4-3-3の中央

   

スーパーサブ


バルデス

アウベス - プジョル - ピケ - アビダル

シャビ - ブスケッツ - イニエスタ

メッシ - アレクシス - ビジャ
 
   
バルデス

アウベス - プジョル - ピケ - アビダル

シャビ - ブスケッツ - イニエスタ

ペドロ- メッシ - ビジャ

このポジションは、一番あり得ないオプションだ。理由は単純で、すでに世界最高の選手によって占められている位置だからだ。メッシは昨季、バルセロナで53得点を記録。センターでプレーすることによって、チームの3ケタ得点に貢献した。アレクシスもストライカーとしてプレーしたことがあり、同じ役割を務めることが可能だ。ただし、かなりのポテンシャルは秘めているものの、メッシのレベルには到達できないだろう。しかし、2人がポジション交換をすることでアレクシスをセンター起用したならば、グアルディオラは新たなバリエーションを手にすることになるかもしれない。     もう一つのオプションは、昨季のアフェライのように、アレクシスをスーパーサブとして起用する方法だ。4500万ユーロは1人の選手に費やすにはあまりに巨額に思えるが、アレクシスはスペインのサッカーに適応しなければならないだけではなく、史上最高だと人々が言うこのチームの中で居場所を確保しなければいけない。驚異的なスピードとトリッキーなプレーは、疲労が見え始めたチームの背中を押したり、難しい試合で相手守備をこじ開ける理想的な武器となるだろう。長い目で見れば彼は先発になってしかるべきだが、最初の役割がスーパーサブであってもいい。これは大きな脅威となるはずだ。

Providing extra support in the midfield, this set-up would allow Milan to give Robben more freedom if anything given the extra numbers in behind him.