地元・鹿児島と連覇を狙う磐田が、優勝を懸けて激突!/DAZNニューイヤーカップ

DAZNニューイヤーカップ・鹿児島ラウンドの第3戦。ともに1勝1分けのJ3・鹿児島とJ1・磐田が、優勝を懸けて対戦する。

2017JリーグDAZNニューイヤーカップ・鹿児島ラウンドは2月11日に第3戦を迎え、鹿児島県立サッカー・ラグビー場でジュビロ磐田と鹿児島ユナイテッドFCの一戦が14時にキックオフされる。

大会連覇を狙う磐田はここまで1勝1分け。中村俊輔や川又堅碁ら主力選手が登場したロアッソ熊本戦は1-1の引き分けに終わったが、多くの若手を送り出したギラヴァンツ北九州との2戦目には1-0と勝利を収め、勝ち点を4に伸ばした。

この試合で輝いたのが、その若手たちだった。初戦に続いて先発し、1トップに入った小川航基がポストプレーで起点となれば、トップ下を任された高卒ルーキー、針谷岳晃が視野の広さや独特のセンスを感じさせる配球を披露。左サイドでは荒木大吾が果敢に突破を試みる。

こうした若手をリードしたのが、太田吉彰、宮崎智彦、松浦拓弥らベテラン、中堅選手たち。42分には太田の縦パスを小川航が落とし、走り込んだ荒木が決勝点となるゴールを決めた。

テストはさらに続く。74分には新戦力となるウズベキスタン代表MFムサエフを投入。15分程度のプレーだったが、フィジカルの強さやキープ力などを証明した。試合後、名波浩監督が「ミスが多発したが、失敗を成功に変えようとする野心も見えたので、非常に有意義な90分間だった」と振り返ったように、磐田にとって底上げを図る上で実りあるゲームになった。

鹿児島との試合は、おそらく主力選手たちが出場するはずだ。レギュラーと目される太田や宮崎が2試合連続のスタメンで長時間プレーしているため、初戦と同様、主力選手をごちゃ混ぜにしたメンバー構成になるかもしれないが、2戦目で登録外だった中村俊と川又はスタメンに名を連ねるだろう。3バックと4バックの双方を試しながら、中村俊との連係を深めたい。磐田にとって3戦目は、連覇の懸かった重要なゲーム。「どんな小さい大会でもタイトルが懸かっている以上、全力でやりたい」と名波監督も意気込む。

対する鹿児島も、磐田と同様、1勝1分けで3戦目を迎える。初戦で北九州と1-1で引き分けると、熊本との2戦目は、チャンスをなかなか作れなかったが、素早く寄せる守備で対抗。56分には、右サイドを崩した野嶽淳也のクロスを中原優生が頭で決めて先制すると、この1点を守り切り、初勝利を飾った。

これまでの2試合で見えた鹿児島の特長は、チーム全体が攻守両面においてアグレッシブで、縦へのスピード感があること。三浦泰年監督も熊本戦後、「ボールをうまく動かし、うまくプレスを掛けてボールを奪えた。奪ったボールをしっかりフィニッシュまでつなげることが何回かできた」と手応えをつかんでいた。そんなチームにあって、うまくリズムやペースをコントロールしているのが、J1での豊富なプレー経験を誇る松下年宏だ。地元・鹿児島に帰還したベテランが、複数のポジションをこなしながら、攻守にわたってチームをリードしている。

主力と目される選手9人が2試合連続して先発出場したため、磐田戦ではメンバーの入れ替えもあるかもしれないが、ポジティブな成果を見せている攻撃的なプレッシングスタイルがJ1チーム相手にどこまで通用するのか、試したい。

文=飯尾篤史