6位山形、山崎の1点を守り切り4シーズンぶりのJ1昇格!

千葉はまたもプレーオフで涙
Jリーグ1部(J1)昇格プレーオフ決勝、ジェフユナイテッド千葉対モンテディオ山形の一戦が7日行われ、千葉が1-0の勝利を収めて4シーズンぶりのJ1昇格を手にした。

今季J2で3位となった千葉は、引き分け以上ならJ1昇格の切符を手にすることができる。過去2年いずれもプレーオフで敗れている失敗を糧に、今回こそは6年ぶりのJ1復帰を現実としたいところだった。11月22日のJ2最終節で頭を打って救急車で搬送された森本も復帰を果たし先発入り。関塚監督は4-2-3-1のフォーメーションで満を持してこの大一番に挑んだ。

対する山形はJ2を6位で終え、ジュビロ磐田とのプレーオフ準決勝をGK山岸の劇的な決勝点で制して勝ち上がってきた。この試合で負傷退場を強いられたディエゴは大事を取ってベンチスタート。勝利しか許されない試合に、山崎、林、川西を3トップに置いた3-4-3で臨む。

序盤はボール扱いに優れる千葉が主導権を握る展開となった。前線の森本にはなかなかボールが入らなかったものの、2列目の幸野、町田、谷澤らを起点に相手陣内に押し込む。25分には中村の左CKから、ニアサイドでフリーの町田がヘッド。これはゴールかと思われたが、惜しくも枠を越えていく。この決定機は物にしたかったはずだ。

20分過ぎまではチャンスらしいチャンスをつくれなかった山形だが、石川、宮阪の左右のプレースキッカーを最大限に生かしてセットプレーでチャンスをうかがう。それが結実したのが37分の先制点の場面だった。宮阪の左CKが一度はクリアされ、こぼれ球を拾った宮阪が精度の高いクロスを上げる。これにピンポイントで合わせたのは山崎。横浜F・マリノスでJ1制覇、ガンバ大阪でAFCチャンピオンズリーグ優勝を経験してきたベテランの一撃が飛び出し、前半は山形が1点リードで折り返すことになった。

このまま敗れれば、千葉の挑戦はまたも失敗に終わってしまう。後半は何としても巻き返しが必要だった。後半開始からのメンバー交代はなかったものの、2列目の幸野と谷澤がポジションを入れ替えながら得点機を見出そうとするなど、選手たちも工夫をつけようという姿勢は前面に押し出した。

そんな千葉の後半最初のビッグチャンスは56分、中村のFKから山口智がフリーでヘッドを放った場面。これは残念ながらクロスバーを越えてしまう。67分には、相手CKのこぼれ球を拾ってワイドに展開。幸野の右からのロングパスを受けた町田がフリーになるが、これもシュートを防がれる。ボールポゼッション率では明らかに相手を上回っていた千葉だが、山形の守備意識の高さ、隙のなさが際立ち、どうしても最後のところを崩しきれなかった。

山形の石崎監督は74分に山崎を下げ、ロメロ・フランクを投入。5-3-2のような守備的布陣に変えてさらに守りを固めてきた。そこで千葉の関塚監督も動き、残り15分を切ったところで町田を下げて切り札ケンペスを投入。前線を2トップにして攻めに出た。

しかし、山形の集中は最後の最後まで切れなかった。守護神山岸のスーパーセーブが次々と飛び出し、チーム全体が勢いづく。石崎監督が船津、イ・ジュヨンという競り合いに強い選手を早めに投入して、相手のパワープレー対策を講じたのも大きかった。

4分のアディショナルタイムにも崩れることはなく、終了の笛。山形から大挙して駆けつけたサポーターから歓喜の雄叫びが上がった。山形は天皇杯でも決勝まで勝ち上がっており、終盤になって過密日程を強いられたが、それを見事に跳ね除けるタフさを見せた。対する千葉は10日近い準備期間がありながら、それを有効に生かしきれず。来季もJ2で戦うことになった。