効率良くゴールを重ねた川崎Fが鹿島粉砕

再開初戦を白星で飾る
6日に行われたJ1第14節、川崎F対鹿島の一戦はホームの川崎Fが4-2で勝利した。

先週末に行われたナビスコカップ準々決勝で仙台相手に2連勝を飾り、準決勝に駒を進めた川崎F。一方、同大会で横浜FMに良いところなく2連敗を喫した鹿島は、ビルドアップの改善を図りCBに山村を起用。サイドバックは左が前野、右が青木と最終ラインを大きく変更してきた。また、古巣との対戦となるジュニーニョもスタメンに名を連ねた。

試合が始まると、小笠原はいつもの右ボランチではなく左ボランチに位置し、左CBの山村と攻撃を組み立てる。そのため、鹿島の攻撃は左サイドからのものが多くなり、小笠原がフリーで前を向くと、野沢が左から右に流れたり、大迫が下がってくるなどで局地的に数的有利をつくり出し、川崎Fを攻略しようとする。

しかし鹿島の両CBのスピード不足は否めず、序盤から川崎Fの大久保らが裏を取る場面が多くなる。すると7分、川崎Fはカウンターから大久保が抜け出し二人を引きつけると、後ろから走ってきたレナトに足裏でスルーパス。これをレナトが左足で蹴り込み、川崎Fが先制する。

その後も鹿島がボールを保持する展開が続くが、川崎Fも前線の選手のスピードを生かして起点をつくっては鹿島ゴールに迫る。36分、川崎Fは中村からのパスを受けた風間宏がドリブルで突破し、折り返しを大久保が決めてリードを2点とする。

痛い2失点目を喫した鹿島だが、すぐさま反撃に出る。38分、山村がジュニーニョへ縦パスを送ると前野とのパス交換から左サイドを突破。ジュニーニョがクロスを送ると、これを大迫が合わせて1点を返す。

ところが、このまま前半が終わるかと思われた44分、川崎Fがゴール前でFKを獲得し、これを中村が決めて再びリードを2点に戻す。

後半に入っても大きな流れは変わらず、鹿島は山村を起点にチャンスをつくり、川崎Fはカウンターの機会をうかがう。51分、中村とのワンツーから抜け出したレナトがクロスを折り返すと、これを岩政がオウンゴール。川崎Fが理想的な時間帯に追加点を得る。

後がなくなった鹿島は、野沢に代えて遠藤を投入。これにより中盤で時間をつくれるようになり、鹿島はさらに攻勢を強める。68分、遠藤のFKから大迫が合わせるもこれは杉山に止められる。さらに69分には、遠藤のスルーパスから大迫が抜け出しキーパーもかわすが、シュートに力がなくクリアされてしまう。

87分にようやく交代で入った梅鉢の糸を引くようなミドルシュートが決まるも、反撃はここまで。ホームの川崎Fが効率よく点を奪い勝利を収めた。

勝った川崎Fはこれで公式戦3連勝。チームはさらなる自信をつけたことだろう。一方の鹿島は、山村を使うことで「ボールを保持した攻撃」に関しては幅が広がったが、カウンターへの対処など全体のバランスを整えるにはまだまだ時間がかかりそうだ。


取材/文 猪熊脩登