セットプレーの強みを強調する横浜FM・樋口監督

横浜FMが川崎Fを下し開幕6連勝
13日に行われたJ1第6節、横浜FM対川崎Fの一戦はホームの横浜FMが2-1で勝利した。

開幕5連勝と勢いに乗る横浜FMが、神奈川ダービーの相手の一つとなる川崎Fをホームに迎えたこの試合。前半から激しくプレスをかけて主導権を握ると得意のセットプレーから先制し、後半に入ってもペースを握っていた横浜FMだったが、川崎FのDF田中裕介に同点とされてしまう。それでも、試合終了間際にまたもセットプレーから今度はFW端戸仁が決めて横浜FMが勝利を手にした。

横浜FMの樋口靖洋監督は、「川崎Fが前に3トップと中村憲の4枚を残してくると、カウンター狙いのサッカーになってるのかな」と相手を分析。「前にあれだけ力のある選手を残されると、少しいつもより全体の押し上げだとか、距離感をつめるのが最初の15分くらいは少し難しかったのかなと感じました」と話した。だが、「相手がボールを持っても恐れずに前に出ることができるようになってからは、イニチアシブを握ることができたかなと思います」と、前半の守備がうまくいっていたと感じていたようだ。

さらに樋口監督は、「後半はやり切る回数が少なかった」と反省しながらも、「セットプレーで点数が取れるというのは我々の強みでありますし、今後も続けていきたいと思います」とコメント。セットプレーが多く取れていることについては「CKに関しては、相手のディフェンスラインの深い位置にボールを運ぶと。特にペナルティーエリアの角を取った時にさらに裏に入ることで回数は増えると思います」と狙いを明かした。

「昨年は引き分けが14あった」(樋口監督)が、今季はギリギリのところで勝ち切れていることについて、DF栗原勇蔵は「チーム全体で引き分けイコール負けみたいな雰囲気になってる」と勝ち切る意識が浸透していることを述べた。

一方、6試合勝ち星無しとなってしまった川崎FのDF田中は「最悪、引き分けでよかった」と話し、「ひとつ勝てれば上にいける。もう一回練習から(やっていきたい)」と語気を強めた。

MF中村憲剛は「追いついた後に逆転できなかったのが、もったいない」と試合を振り返りながら、前半なかなか前にボールを運べなかったことに関して「CBとボランチの距離が等間隔すぎて、相手が(プレスを)ハメやすかった」と指摘。改善点としては「もっとボランチが顔を出して、相手を引きつけてCBをフリーにして運ばせる」など「どうやってビルドアップで相手を剥がしていくのか、全体で考えてやっていかないといけない」と語った。川崎Fの戦いぶりは、目指すサッカーにはまだまだ遠いと感じているようだった。

取材・文/猪熊脩登