土壇場の決勝弾で横浜FMが無傷の開幕6連勝

一旦は追いつかれるも最後に端戸
13日に行われたJ1第6節、横浜FM対川崎Fの一戦はホームの横浜FMが2-1で勝利した。

前半はチャンスこそ多くはなかったものの、横浜FMの一方的な展開となった。川崎Fの最終ラインに対してマルキーニョスがプレスをかけると、後ろから中村俊らが連動して川崎Fにビルドアップを許さない。

逆に横浜FMがボールを保持すれば、中村俊が下がり中澤、栗原、中町、富澤の5人で数的有利をつくってはうまくボールを前に運んでチャンスをうかがう。前線ではマルキーニョスが起点になりながら、ペナルティーエリア周辺で横浜FMが良い形でボールを回し、完全に主導権を握った。

横浜FMは25分、前線で何本もパスを回し、最後はマルキーニョスの落としから中町がシュートを放つが、これは枠を捉えられず。さらに44分、川崎Fに奪われたボールを栗原がすぐに奪い返すと、そのまま前線にドリブルで運びスルーパス。マルキーニョスがダイレクトでシュートを放つが、これは相手キーパーに弾かれる。

このプレーでCKを得た45分、横浜FMは何度も得たセットプレーがようやく結実する。中村俊がニアサイドにボールを送ると、富澤が綺麗に合わせて横浜FMが先制点を挙げた。

後半に入ると、川崎Fは前半にアンカーの大島がプレスの餌食となっていたため、山本も低い位置に下ろしてボールを運ぶ人数を増やす。さらに、無理にパスをつなごうとしていた前半の戦い方を改め、長いボールも織り交ぜながらチャンスをつくろうとするようになった。

しかし、大きく流れは変わらず、逆に横浜FMは前半同様セットプレーからチャンスをつくる。55分、マルキーニョスがFKから強烈なシュートを放つもクロスバーに弾かれる。59分には中村俊がFKからクロスを送ると中澤がヘッドで合わせるが、相手キーパーに弾かれてしまう。

さらに64分、横浜FMはカウンターから中村俊がドリブルで運び、裏に走るマルキーニョスへフワリと浮かしたパスを送ると、マルキーニョスがループシュートを狙うがわずかにゴールの右にそれた。

ところが、横浜FMがチャンスを決めきれずにいると65分、川崎FはレナトのCKから田中が合わせて同点に追いつく。ここから川崎Fの勢いが増すが、前線の選手と後方の選手のタイミングが合わないため縦パスが通らず、なかなか勢いを生かすことができない。

72分、横浜FMはカウンターからゴール前でFKを得ると中村俊が直接狙うが、これは相手キーパーがギリギリで触りゴールにはいたらず。

そしてアディショナルタイムに入りかけた89分、横浜FMがまたもCKを得ると、そのこぼれ球から交代で入っていた端戸がハーフボレー。右足を振り抜いてゴール左に突き刺し、土壇場で横浜FMが勝利を手にした。

取材・文/猪熊脩登