ブンデスリーガの新時代を歓迎するカルー「どのチームにも優勝のチャンスがある」/インタビュー

13節を終えた今、ブンデスリーガはいつもとは違った様相を呈している。カルーは、今シーズンの新しい勢力分布を喜ばしく思っているという。

昨年までと違って、今年はバイエルン・ミュンヘンがブンデスリーガを支配してはいない。代わりにいろいろと論議の的になっている昇格チームのRBライプツィヒが首位につけ、ドイツ王者はこれを追う形にとどまっている。サロモン・カルーは、緊張をはらんだこの新たな状態を歓迎していると『Goal』のインタビューで明かした。

カルーがプレーするヘルタ・ベルリンは13節を終えた時点で順位表の3位につけ、バイエルンとの差はわずかに勝ち点3である。彼はシーズン序盤にはいろいろと問題を抱えていたものの、ボルシア・メンヒェングラートバッハ戦でハットトリックを達成。再びパール・ダールダイ率いるチームを支える役割を果たしており、現在の緊張をはらんだ順位争いを楽しんでいるようだ。

「ブンデスリーガは面白くなっているね。今年はバイエルンが例年ほど圧倒的ではないからね。彼らが今年、優勝するのは難しいと思う。今年はどのチームにも優勝のチャンスがあるんだ。今までも優勝争いは面白いものだったけど、今シーズンはもっと面白くなっていると思うよ」と、カルーは混戦模様のブンデスリーガについて語った。

「今年はどのチームにもチャンスがある。今年のバイエルンは、確かに素晴らしいチームではあるけれど、みんなが知っている圧倒的な強さを見せられていないからね。僕たちは、今シーズンは何かを成し遂げる大きなチャンスだと思っている。ただ、どのチームにも優勝のチャンスがあるということは、それだけライバルも多いということだけどね。それでも僕は希望を持ってるし、可能性はあると知っている」と、ヘルタ・ベルリンも優勝争いで一役買えると考えている。

■フットボールは変化している

リーグの首位に立つのは、特に飲料メーカー『レッドブル』の参画によって成功を収めているRBライプツィヒだ。ただし、現在のような展開は、カルーにとって困惑するような状況ではないという。「フットボールは変化している。一握りのチームだけが突出していた時代は、終わりに近づいているんだ。バイエルンを見ればそれがわかるし、イングランドのレスター・シティを見てもそうだ。チャンピオンズリーグをじっくり観察してみるといい。ロシアのチーム(ロストフ)がバイエルンを手こずらせるなんて、誰が予想できたんだい?」

「現代のフットボールでは、誰もが予想だにしていなかったようなチームが成長して、ビッグクラブとの距離がどんどん縮まっているんだ」と説明した。カルーは2014年にヘルタに加わったが、そのシーズンを15位で終えたチームは、2015-16シーズンにはヨーロッパリーグに出場するチャンスを手にしている。

■クラブの支えをありがたく思っている

今シーズンの初め、カルーはいくつかの試合に出場することができなかった。亡くなった父親の葬儀で帰国するために、クラブは彼にしばらくの休暇を認めたのだ。「いろいろな問題が片付いて、また好きな仕事をやれるようになったんだ。とてもうれしいよ」と振り返ると、大きな役割を果たしていた監督のパール・ダールダイについて「すべてうまくいっていて、監督は僕を大事に思ってくれている。監督は立派に振る舞ってくれたし、今もそうだ。僕の家族の事情を理解してくれてとても助かったし、そのおかげでまた戻って来れたんだよ。僕たちのチームでは、みんなが選手のことを考えてくれてるんだ」と感謝を述べた。

「良い監督というのは、人間を上手に扱えないとダメなんだ。選手は人間なんだし、支えを必要としている。その支えを得られるというのは素晴らしいことだよ」と、賛辞を惜しまなかった。

またカルー自身、ロッカールームではいつの間にかベテランに数えられ、責任を引き受ける立場になっている。メンバーの不安を取り除いたり、イングランド王者のレスター・シティと比較されて過剰な期待がかからないよう、歯止めをかける役割も担っている。

「ヘルタはレスターとは違うんだ。僕たちはそこまでのダークホースというわけじゃない。僕たちは今、首位の近くにいるけど、一歩一歩、一試合ずつ進んでいく。それこそが成功につながる道なんだ。このまま焦らず、自分たちの道を進んでいかなければならない。目の前の試合のことだけを考えてね」

取材・文=ニザール・キンセーラ/Nizaar Kinsella

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