マガト、水のボトルを空っぽにして怒る

今年もマガトの指導法が波紋を呼ぶ
ドイツサッカー界では、またもやヴォルフスブルクの監督フェリックス・マガト(59)の指導法が波紋を呼んでいるようだ。

スポーツ専門誌『Sport Bild』が、日本代表キャプテンの長谷部誠も所属する同クラブの厳しい練習法について報じている。

マガトの下でプレーする選手は分かっている。チームが負けたらとんでもない事が起きるかもしれない。彼は非常識な方法を採用する指揮官だ。ヴォルフスブルクの選手はその事実が痛いほど身に染みることになった。呆気なく敗れた第5節のバイエルン戦の後、彼らが苦しむことになるのは予想がついていた。

アメリカ軍人の父親を持ち、その息子であるフェリックス・マガトも軍隊式のトレーニングを課すことで有名だ。モットーは、”高いクオリティーは苦しみから得られる”。

罰が与えられたのは試合翌日の水曜日。朝10時半からジョギング。いつものように選手は水が入った40本のボトルを持ち、森に置いた。30人の選手が2グループに分けられ、レギュラーは60分コース、その他は70分走り込む。約14キロメートルだ。マガト自身は副監督のベルント・ホラーバッハと共に数キロメートル走った。

選手らがスタート地点に戻ったころ、多くのボトルの中身は空っぽだった。マガトが空にしていたのだ。それでも4分の1のボトルには水が多少残っていた。それからマガトは選手に怒りの言葉を向ける。「あんなパフォーマンスを見せた君たちは、これ以上飲むにはふさわしくない。残りは分け合って飲むんだ」と説教。多くの選手は一滴の水すら飲む勇気を失った。

『Sport Bild』は、「マガトは水を分け合うことにより、チームビルディングに貢献させる考えなのだろう」と説明。さらに「ヴォルフスブルクの現況に不満を抱いているファンもこの手荒い扱いに賛同するだろう」とコメント。そして、「チームが近々に成功を握り締められなければ、このような手段には意味がない」と続けた。

また、『Sport Bild』の同じ号には、シャルケのMFファルファンのインタビューが掲載された。そこでは、ペルー代表でもあるオフェンシブハーフはマガトについて「(近年シャルケで監督を務めていた中で)唯一、クラブにポジティブなものを残していない」と笑いながらも激しく批判。同氏の指導法は「軍事的でいい気分ではない。人間性が疑わしい」とまで述べている。

ヴォルフスブルクは前節、ホームでマインツに0-2で敗れており、シャルケはアウェーで昇格チームのデュッセルドルフに2-2で引き分けている。

第7節のシャルケ対ヴォルフスブルク戦を前に、ファルファンの発言は火に油を注ぐことになった。