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ライブ

UEFAヨーロッパリーグ

  • 2012年5月10日
  • • 3:45
  • • アレーナ・ナツィオナラ, Bucureşti
  • 主審: W. Stark
  • • 観客: 52347
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終了
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轟くファルカオの咆哮、アトレティコが2シーズンぶりのEL制覇

轟くファルカオの咆哮、アトレティコが2シーズンぶりのEL制覇

getty

ビルバオを3-0で撃破

9日、ブカレストのナチオナル・アレナでヨーロッパリーグ(EL)決勝アトレティコ・マドリー対アスレチック・ビルバオが開催され、3-0で勝利したアトレティコが2シーズンぶりとなる同大会優勝を果たした。アトレティコはEL初代王者となった2シーズン前の大会のほか、1961-62シーズンにカップ・ウィナーズカップ、2010-11シーズンにUEFAスーパーカップも制しており、これが4度目の欧州カップ戦優勝となる。

53カ国の193チームが参加し、これが480試合目となる今季のELの集大成。2006-07シーズンのUEFAカップセビージャ対エスパニョール以来、史上7度目となる欧州カップ戦の決勝でのスペイン勢対決が実現した。

ファイナリストの一チームは、バスクにゆかりのある選手だけで、チームを構成することを貫く古豪ビルバオだ。欧州カップ戦で決勝に進出したのは1977年のUEFAカップの一度のみで、その際はユヴェントスに敗戦。国内のタイトルも1984年のリーガエスパニョーラ、コパ・デル・レイ、スペイン・スーペルコパ獲得以来遠ざかっている。しかし今季から指揮を執るビエルサ監督の下で、欧州でも傑出したチームに変貌。ELではユナイテッド、シャルケを破ってブカレストに到達し、コパでもバルセロナと対戦する決勝にたどり着いた。

もう一方は、バスク出身の学生により、ビルバオの姉妹クラブとして誕生したアトレティコだ。スペインの首都で独自のアイデンティティーを獲得していったもう一つのロヒ・ブランコ(赤白の意)は、1921年にビルバオとの関係を解消し、その後にレアル・マドリー、バルセロナとともにスペイン3大名門クラブを形成。1999-00シーズンに降格して以降は激しい浮き沈みが特徴のクラブに姿を変えたが、2009-10シーズンに初代EL王者に輝き、低迷期に一応の終止符を打った。今回が7度目の欧州カップ戦決勝だ。

試合は予想通り、ビルバオがボールポゼッションを望み、アトレティコがカウンターで応戦する展開に。アトレティコはビルバオの攻撃をガビ&マリオ・スアレスの2ボランチを中心に断ち切り、ジエゴ、アルダ・トゥラン、アドリアン、ファルカオの“クアトロ・ファンタスティコ(ファンスティック・フォーの意)”のクオリティーを生かして、小気味よくビルバオゴールに迫った。すると7分に、ファルカオがシャルケのフンテラールを抜いて、同大会の単独得点王に立つ11ゴール目を記録。エリア内右に侵入したティグレ(ファルカオの愛称、虎の意)は、左足のシュートをゴール左隅に突き刺した。

その後ビルバオの反撃に遭ったアトレティコだったが、19分にジョレンテが放ったシュートはわずかに枠の左に外れ、24分のムニアインのミドルシュートはGKクルトゥワが横っ飛びで弾いた。アトレティコは次第に落ち着きを取り戻すと、34分にファルカオが再び咆哮を轟かせる。A・トゥランのパスをエリア内で受けたティグレは、足裏でボールを引いてアウルテネチェのマークをかわし、GKイライソスが守るゴールを破った。アトレティコの2点リードで、前半終了のホイッスルが吹かれる。

後半、ビエルサ監督はイニゴ・ペレス、イバイ・ゴメスを投入し、両翼を幅広く使った攻撃を展開。46分にはムニアインのパスがミランダのあわやオウンゴールという場面を生み出したが、その後はアトレティコの守備を前に停滞する。ビエルサ監督は63分にトケーロを投入し、波状攻撃を仕掛けた。だが、ビルバオの攻勢を凌ぎ続けたアトレティコが、85分に決着をつける3ゴール目を獲得。ドリブルでエリア内に侵入したジエゴのシュートが、左ポストを叩いて枠内に収まった。アトレティコは守備の綻びを見せずに試合を終え、ネプトゥーノ広場で祝賀会を開く権利を得た。

なお今季のELで12連勝を果たしたアトレティコは、バルセロナとアヤックスを抜いて欧州カップ戦連勝記録を更新した。また昨季のポルトに引き続き所属チームをEL優勝に導いたファルカオは、欧州カップ戦で2シーズン連続で得点王に輝いた初の選手に。さらにシメオネ監督は、UEFAカップ時代含めELを初めて制したアルゼンチン人指揮官となった。

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