現地時間28日、FAカップは5回戦が行われ、三笘薫の所属するブライトンは敵地モリニュー・スタジアムでウォルヴァーハンプトンと対戦した。
腰の負傷により三笘が今季絶望と伝えられるブライトンは、トップのアンス・ファティをブオナノッテがサポートし、左にアディングラ、右にピピオンが入り、出場停止のギルモアに代わってモダーがグロスと中盤を組んだ。
選手編成に苦しさを感じさせるブライトンに対し、ウルブズが早くも牙をむく。開始わずか2分、左サイドでボールを受けたベルガルドが鋭い反転でファンヘッケを置き去りにし、エリア内左からゴール前に折り返す。これをキャッチしようと飛び出したGKスティールがファンブルすると、詰めていたレミナがこぼれ球を押し込みウルブズが先制する。
早くもリードを許したブライトンは、徐々に得意のボールポゼッションを発揮。28分、ブオナノッテのパスからエリア内左に抜け出したエストゥピニャンがアディングラに戻し、さらに戻したボールをモダーがシュートに行くも枠を外れる。
先制後は守勢の続いているウルブズだが、前線から強度の高いプレスをかけ、鋭いカウンターでブライトンゴールを脅かす。29分にはイゴールがGKスティールに戻したバックパスをベルガルドがチェイスし、あと一歩のところで奪える決定機も迎えた。
前半終了間際には、左サイドを突破したベルガルドの折り返しをファーサイドのレミナがアクロバティックなボレーで捉える。先制の場面と似たような形だったが、これは枠を外れた。
後半、1点を追うブライトンはピピオンに代えてウェルベックを投入し、ウルブズゴールへと迫る。守勢に回ったウルブズは56分、ハムストリングを痛めたファン・ヒチャンが負傷交代を強いられ、ネトと交代。さらに同じタイミングでレミナに代えてサラビアを投入した。
ブライトンもモダーに代えてバレバ、さらにはブオナノッテとファティを下げてエンシソとボアイテイを投入し、引き気味に守るウルブズゴールをこじ開けようと試みる。
80分には19歳のバルコもデビューさせたブライトンは諦めずにウルブズゴールを目指したが、ウルブズの堅固な守備ブロックを前に1点が遠い。アディショナルタイムの5分間も攻め続けたが、最後までGKホセ・サの牙城を崩すことは叶わず。逃げ切ったウルブズがFAカップ準々決勝へと駒を進めた。
■試合結果
ウォルヴァーハンプトン 1-0 ブライトン
■得点者
ウォルヴァーハンプトン:レミナ(2分)




