Mathias-Hoegmo(C)Getty Images

浦和、元ノルウェー代表指揮官招へいの舞台裏…ヘグモ監督本人が現地メディアに明かす「ノーとは言えなかった」「彼らは長い期間に渡って…」

浦和レッズの新指揮官ペア・マティアス・ヘグモ監督が、日本挑戦の背景を語っている。

浦和は8日にヘグモ監督の就任を発表。現指揮官であるマチェイ・スコルジャ監督が今季限りでの退任が決定していた浦和。来季に向けての新指揮官にスウェーデン1部BKヘッケンを率いるヘグモ監督を抜擢した。

同監督はチームを2022年シーズンの優勝に導き、今季はUEFAヨーロッパリーグに出場。過去にはノルウェー代表監督経験、同国女子代表監督としては2000年シドニー五輪で優勝に導いた名将だ。

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『VG』によると、グモ監督は浦和と2年契約を締結。使用言語はヘッケンでの仕事と同じく英語を使うことになるという。クラブワールドカップが終了する年明け以降にヘグモ監督が浦和に合流することになるようだ。

同紙のインタビューに応じたヘグモ監督は、「最終的には、簡単な決断だった。ノーとは言えなかった」と語り、浦和の新監督就任に至った経緯を話している。

今回の新監督招へいにあたり、浦和は2019年5月から戦略的パートナーシップ協定を結んでいるフェイエノールトと協力。ノルウェー人指揮官の名前がリストのトップにあったとのこと。スウェーデン代表監督就任の噂については認めつつも、「日本からのオファーがあったのはかなり前のことなので、問題にはならなかった」と説明した。

「彼らは長い期間にわたって私をスカウトし、私のサッカーに対する考え方を見て、リーダーシップをチェックし、私と連絡を取りたいという結論に達した。私はそのことをヘッケンに伝え、プロセスはその通りに進んだんだ」

昨シーズン、チームをリーグ優勝に導いたヘッケンに対しては「この2年半は大きな刺激と喜びだった。かつてないほど将来への備えが整ったクラブを去ることができるのは、コーチとしての特権だ」と感謝を述べている。

ヘグモ監督は妻と共に日本へ向かうとのことで「彼女は少し懐疑的だったが、とてもエキサイティングなことだと結論づけた」と同意を得たようだ。また、日本行きの決め手となった存在がいたことも明かしている。

「直感が理性的な判断に変わった。日本で働いたことのある同僚と話したのだが、彼らは日本を褒めすぎていた。スチュアート・バクスターは日本で5年間コーチを務めた(90年代に広島と神戸)が、『素晴らしい国であり、文化であり、クラブなのだから、イエスと言うべきだ』と言ったんだ。ヤンネ・ヨンソンをはじめ、日本に行ったことのある選手たちは口を揃えて言っていたよ」

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