ヨーロッパリーグ(EL)ポルト対ローマ戦(1-1)の判定を巡り、イタリア人著名ジャーナリストのファビオ・カレッサ氏がイタリアメディア『スカイスポーツ』の番組内で苦言を呈した。
ローマは13日、EL決勝トーナメント・プレーオフ1stレグで、ポルトと敵地で対戦。1-1と引き分けた。だが試合終了後、指揮官のクラウディオ・ラニエリは、ローマに不利とみられる笛を吹いたドイツ人主審トビアス・シュティーラー氏の試合進行に抗議。するとイタリアのサッカー番組に出演したカレッサ記者も、主審が試合の主役となる現状に苦言を呈した。
「審判員が主役になることはできず、なってはならない。ピッチでは透明であるべきだ。今日、ラニエリは主審の統計について言及していたが、これは数年前まで考えられないことだった。私は“審判員が中心”という言葉を支持できない。審判は試合において中心になってはならず、道具であるべきだ。主役のような態度をとるべきではない」
「ある種のルールを適用するべきだ。審判員は、それぞれの判定の仕方を持っていてはならない。われわれは審判員の見方には関心がない。審判員は、ルールを適用するべきであり、解釈をするべきではない。審判員は、彼らが正しいことを説得しようとしてわれわれをからかうべきではない。正しいのは審判員ではなく、われわれだ。審判員は1歩身を引くべきだ。この映画の主役は彼らではない」
さらにカレッサ氏は、選手のシミュレーションにも不快感を示し、自身のアイディアを提案した。
「あと1つ受け入れられないのは、相手が手を伸ばしただけで、大声を出してピッチに倒れ込む選手だ。もう我慢できない。倒れた選手は、5分間ピッチの外にいるべきだ。顔を叩かれたのなら、大丈夫かどうか確認する必要があるだろう。このルールがあれば、誰もダイブしなくなるだろうね」