レアル・マドリー対バルセロナの一戦で大きな話題を集める場面について、有力メディア『The Athletic』が注目している。
21日に行われたラ・リーガ第32節で、レアル・マドリーとバルセロナが激突。今季最後の“クラシコ”は、開始18分までに両者が1点を取り合う展開に。すると69分にバルセロナが勝ち越しに成功したが、4分後にレアル・マドリーが同点に追いつくと、後半アディショナルタイムにベリンガムが劇的な決勝弾。レアル・マドリーが3-2で勝利した。
首位レアル・マドリーが2位バルセロナとの差を「11」まで広げ、今季のラ・リーガ優勝目前まで迫ることに成功した今回の一戦。しかし、判定が物議を醸している。28分、CKから最後はラミン・ヤマルが触ってゴールに向かったが、GKアンドリー・ルニンが掻き出した。だが、この際にゴールラインを割っていたのではないかとの指摘が相次いでいる。
しかし、ラ・リーガではゴールラインテクノロジーが採用されておらず、判定は結局ノーゴールに。これについてバルセロナGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンも「恥だ。最も重要なことに金が使われていない」と怒りを覗かせていた。
そして『The Athletic』は、今季コパ・デル・レイ準決勝セカンドレグのレアル・ソシエダvsマジョルカ戦でも同様の場面があったことを指摘。また、ラファ・ベニテス氏がセルタを率いていた際に「(ゴールラインテクノロジーが)ないのは信じられないよ」と語っていたことも紹介しつつ、ラ・リーガで導入されていない理由を伝えている。
「特にルイス・ルビアレスがスペインサッカー連盟の会長を務めていた時代、ゴールラインテクノロジーの導入がラ・リーガとスペイン連盟の間で果てしなく続く政争に巻き込まれたからである。半自動オフサイドを含む最新のVARシステムは2024-25シーズンから導入されるが、“ホークアイ”の計画は現時点でも進んでいない」
なお、ラ・リーガのハビエル・テバス会長は今季初めに「ゴールラインテクノロジーは金銭的な問題ではない。使い方の問題だ。この種の事件は、1シーズンに4~5回しかないだろう」と語っていた。