プレミアリーグの審判員を務めるアンソニー・テイラー氏は、週末の第5節の担当主審から外れたようだ。
2010年からプレミアリーグの審判を担当するテイラー氏。2015年のリーグカップや2017年、2020年のFAカップ決勝を担当した他、2013年にFIFA公認審判員となって2020年のUEFAスーパーカップや2021年UEFAネーションズリーグ決勝の笛を吹くなど、国際レベルでも活躍してきた。
そんなテイラー氏だが、14日に行われたプレミアリーグ第4節のボーンマスvsチェルシー戦(0-1)の試合捌きが話題に。ホームチームに6枚、アウェイチームに8枚と計14枚のイエローカードを提示し、これはプレミアリーグ史上最多の数字となった。さらに、アンドニ・イラオラ監督、エンツォ・マレスカ監督にもイエローカードを提示していた。
しかしこの試合の後、テイラー氏はSNSを中心に誹謗中傷や脅迫的なメッセージなどの被害を受けることに。プレミアリーグはすでに調査を開始しており、またPGMOL(プロフェッショナル・ゲーム・マッチ・オフィシャルズ・リミテッド)も支援を申し出るなど、大きな騒動となっている。
そうした中で、テイラー氏は週末の試合で主審から外れることになったようだ。『The Athletic』によると、第5節では主審を担当せず。一方で、21日のサウサンプトンvsイプスウィッチ、22日のブライトンvsノッティンガム・フォレストで第4審判を務めるという。
なおPGMOLは、審判員は毎週試合の主審を担当することはなく、主審、第4審、ビデオ・アシスタント・レフェリーを交代で担当すると明言したようだ。なお、プレミアリーグは第4節だけで合わせて過去最多の65枚のイエローカードが提示されている。