パルマで活躍する日本代表GK鈴木彩艶について、イタリアのサッカー情報サイト『TUTTOmercatoWEB』が9日、ポッドキャスト番組でスポットライトを当てた。
来シーズンに向けて、プレミアリーグのビッグクラブであるマンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティがGKの補強を検討する中、パルマの鈴木が候補の1人であるとして、マルコ・コンテリオ記者が同番組で注目した。
「ザイオン・スズキは、ヨーロッパで最も興味深いGKの1人、イタリアにおいて最もヨーロッパスタイルのGKの1人だ」と主張。「みんなは、パルマのGKがスタッツ上、ビッグクラブへの準備ができていると思わないかもしれないが、ザイオン・スズキは、別途、議論するにふさわしい」と述べ、22歳GKへ熱視線を送った。
「パルマの日本人GKは、技術面だけでなく、戦術面においても、ヨーロッパ全体で最も現代的なGKの1人と言えるだろう」と説明。マンチェスター・Cのスカウトがトリノ戦を視察していたことに触れ、「スズキの動向は非常に注意深く追われている」と指摘した。
特に鈴木のビルドアップに関する特徴に言及し、「イタリアにおいて、マンチェスター・Cのエデルソンに最も似ている」と分析。「スローやキックで縦のスペースを狙ったビルドアップができる」点を称えた。また「ゴール前で守るだけでない」点にも注目。「飛び出しが可能で、高い位置を取ってスペースをカバーできる」と賛辞を続けた。さらに「ザイオン・スズキは間違いなくイタリアで(アンドレ)オナナに似ているGKだ」と指摘し、マンチェスター・Uが関心を寄せる理由も分析した。
しかし現時点において、パルマにとってザイオンが「放出不可」の選手であると報じられていることを踏まえ、「おそらく夏にイギリス、マンチェスターが日本人GKの未来になるかもしれない」との見解を示した。