30日のカリアリ戦に出場したパルマの日本代表GK鈴木彩艶について、イタリアメディアなどが見解を示した。
今夏、シント=トロイデンからパルマに加入すると、出場停止となったウディネーゼ戦を除くリーグ戦4試合に出場している鈴木。30日、セリエA第6節のカリアリ戦に先発すると、開始直後のCKで好セーブを見せる活躍も見せたが、今シーズン未勝利の相手に3点を献上し、チームは2-3と敗れた。
『ユーロスポーツ』イタリア版は、パルマの失点の責任が鈴木にはないと主張。日本代表GKのパフォーマンスを及第点の「6」と採点している。寸評では「すぐさま出番が訪れ、極上の反応を見せた。3失点の責任を彼に問うのは難しい。1点は近距離から、もう1点は止められない真珠のようなゴール、最後の1点はカウンターからだった」と綴った。また「確かに失点は多くなり始めた」とも指摘。「彼にとって唯一のクリーンシートは退場処分を受けたナポリ戦だった」と述べ、レッドカードを提示されるまでアントニオ・コンテのチームに得点を許さなかったビッグマッチのパフォーマンスを振り返った。
イタリアのサッカー情報サイト『TUTTOmercatoWEB』も、鈴木に合格点の「6」を与え、開始直後の好セーブを称賛。「わずか数メートルの距離からのピッコリのヘッド弾を右足で跳ね返し、まるで(ティボー)クルトワのようだった」と綴った。
一方で、1失点目について「エリア中央にそそり立ち、0-1のゴールを決めた(ナディル)ゾルテアに対して何もできずに見守るだけだった」とコメントしたほか、36分のシーンについて「(ニコラス)ヴィオラのクロスを押さえられず、ごたごたを引き起こしかけたが、ピッコリがゴールポストに当てたことで救われた」と批評した。だが「他の2失点に関して何の責任もない」との見方を示している。
なお、大手メディアの『スカイスポーツ』は、パルマGKのパフォーマンスを合格ラインにやや満たない「5.5」と採点。『メディアセット』は、チーム内最低評価となったヨルダン・オソリオと並ぶ「5」の評価を下している。