パリ五輪グループステージ第3節が行われ、U-23イスラエル代表とU-23日本代表が対戦した。
連勝ですでに準々決勝進出を決めている日本は前節からスタメン6人を入れ替え。藤田譲瑠チマや細谷真大はベンチスタートとなり、山本理仁と川崎颯太が中盤に並ぶ。前線は藤尾翔太と佐藤恵允の2トップとなった。
最初の決定機はイスラエル。7分、カウンターからリエル・アバダが右サイドで裏を突く。低い弾道のシュートが枠を捉えるが、GK小久保玲央ブライアンが好守を見せた。11分には山本の持ち運びから左足で縦パス。しかし、藤尾は収めることができず、シュートには持ち込めない。
18分にも日本のコーナーキックからイスラエルの速攻が発動。ゴール左からエラド・マドモンがシュートに至るが、ゴール右へ外れて日本は助かった。徐々に日本がボールを持つ時間を増やし、サイドを起点に攻め立て、荒木遼太郎がボールを触るシーンが目立つ。前半終了間際、コーナーキックから木村誠二が頭で合わせ枠を捉えるが、GKがキャッチ。前半はスコアレスで終了した。
日本は後半から植中朝日を入れ、山本はベンチに下がった。一方、勝利が必要なイスラエルもドール・トゥルジマンら2名のメンバー交代を行った。
後半、いい入りを見せたのは日本だったが、シュートチャンスを作ったのはイスラエル。50分、ゴール中央からシュートを放つが、小久保がセービングで外へはじき出し、日本は難を逃れる。61分には山田楓喜に代えて三戸舜介が入った。65分には高い位置でのボールカットから、左の三戸へ。カットインからのシュートは枠を捉えるも、イスラエルGKが横っ飛びでセーブした。
75分には波状攻撃から日本が押し込むも、シュートまでには至らず。78分には細谷、藤田が投入された。80分には日本のクリアミスからアバダが決定機。右足でシュートを放つが、小久保が見事なセーブではじき、チームを救った。連続してトゥルジマンが中央を運び右足でシュート。これも小久保が鮮やかなセーブで止め、抜群の反射神経を見せる。86分、コーナーキックから細谷が合わせるも、イスラエルGKが反応。無失点のまま終盤へと突入する。
すると、終盤についにゴールが生まれる。藤田から右サイドの佐藤へ渡すと、ダイレクトで折り返す。これを細谷が右足ダイレクトでサイドネットに叩き込み、待望の先制点を挙げた。試合は1-0で終了し、日本は3連勝で首位通過。準々決勝ではC組2位通過のU-23スペイン代表と対戦する。