イタリア人解説者のパオロ・ディ・カーニオ氏らが、イタリアメディア『スカイスポーツ』の番組内で古巣ミランに苦言を呈した。
セルジオ・コンセイソン率いるミランは26日、パルマと対戦。昇格組を相手にリードを許すなど苦戦し、試合終了間際の劇的な逆転劇で辛くも勝利を手にした。試合終了後、ミラン指揮官と主将ダヴィデ・カラブリアがピッチ上で口論に至るなど不穏な空気が流れたが、背景にはミッドウィークのカップ戦とパルマ戦の間の24日夜、一部の選手が人気ラッパーのコンサートに行ったことが指摘されている。
ディ・カーニオ氏は、「コンセイソンにとって、平常の状態で指導することが極めて厳しいことが分かった。彼がもたらしたルールは、極めて普通のことであるように思う」とミランの現状を危惧した。すると元イタリア代表GKのルカ・マルケジャーニ氏も同意。「23時か0時かは関係ない。監督が金曜日の夜、自宅で過ごすように伝えたのなら、デリケートな時期なので、コンサートには行くべきではない」と述べた。ディ・カーニオ氏が続けた。
「どんな監督であっても、こんなことを受け入れられるだろうか。ユヴェントス戦の2日半前にエメルソン・ロイヤルの誕生日パーティーをして、ユーヴェと、あのような試合(0-2で敗戦)をした。カップ戦ではうまくいったが、重要な分かれ道になるかもしれないパルマ戦の2日前、コンサートに行くのか? 歌手が若者のアイドルであろうと当然関係ない。起きたことは重大だ。監督が言うべきことでもない」
「自由時間は良いが、セリエCであってもセリエDであっても、リスペクトがある。しかもいま、話をしているのはミランのことだ。このチームには勤労や規律、慎みという感覚がないのだろう。監督がやって来るたびに、監督が間違っているということはないだろう。(パウロ)フォンセカとコンセイソンはアプローチにおいて対極にあるのに、2人ともある種の選択をせざるを得なかった。彼らは(ラファエウ)レオンに捕らわれている。うまい選手だから、歩いても笑っても振り返っても間違えてもいいってね。こうした考えは、アマチュアの大会ですらしないと思う」