元リヴァプール指揮官ユルゲン・クロップ氏は、自身の今後について語っている。
ドルトムント時代にはブンデスリーガ連覇を達成、リヴァプールでは初のプレミアリーグ優勝やチャンピオンズリーグ制覇など、指揮官として数々の成功を成し遂げたクロップ氏。2023-24シーズンをもってリヴァプールの指揮官を退任すると、現在はレッドブルグループのグローバルサッカー部門責任者として活動している。
そんなクロップ氏は、『The Athletic』のインタビューで自身の今後について言及。監督復帰に関して考えを明確にした。
「(自身が退任した後の)リヴァプールには満足していたし、試合もいくつか見たよ。でも『ああ、今日は土曜日か』なんて感じじゃなかった。試合がいつ始まるかも知らなかったよ。ただ人生を楽しみ、孫たちと過ごし、ごく普通の日々を送っている。また仕事に就くことはわかっていた。だけど同時に、もう監督として働きたくないとも思っている」
「(二度と監督はやらない?)そう思うよ。私はもう58歳なんだ。もし65歳でやり直したら『もうやらないって言ったじゃないか!』って言われるだろうね。今はそう思っている。懐かしさはない」
またクロップ氏は、「私よりも成功したキャリアはたくさんあるだろう。だが、私はすべてを手に入れたんだ」とし、自身の指導者キャリアに満足しているとコメント。そのうえで「(監督業を)一生続けるとは思っていなかった」としつつ、今の生活を楽しんでいることを明かしている。
「(監督キャリアにおいて)何も見逃したくなかった。だから、この25年間で結婚式に出席したのは2回だけ。1回目は自分の、2回目は2カ月前だ。25年間で映画館に行ったのは4回だよ。しかも、すべてこの8週間のうちにね。今はそれができて嬉しいよ」
「今の私には選択肢がある。休暇に行ける。いつ行くかも決められる。まあ、(パートナーである)ウラが決めるんだけどね。でも、プレミアリーグやブンデスリーガが決めるわけじゃないんだ」
そして「でも、一番なりたくないのは“ただの老人”だよ……『昔は何もかもうまくいっていた! 俺たちはこうやってたんだ!』って言うような人にはね。そうなる前に辞めたい。必要ならコーチやスポーツダイレクターの緊急連絡先に、誰に離せばいいかわからないことを相談する人になりたい。そういう関係性を築きたい」とも語っている。




