元イタリア代表GKのディーノ・ゾフ氏が30日、イタリア国営放送『Rai』のラジオ番組『ラディオ・アンキオ・スポルト』に出演し、古巣のユヴェントスを分析した。
1982年ワールドカップ覇者であり、ユヴェントスで6度のスクデット獲得を含む数々のタイトルを獲得したゾフ氏。現在82歳を迎えた元GKが、セリエA開幕6試合を終えて12ポイントで2位につけるチアゴ・モッタ指揮下のユヴェントスについて語った。
元ボローニャの若手指揮官の下で再出発した今シーズン、ユーヴェは得点力不足に悩む一方、リーグ戦で無失点&無敗を続けており、ゾフ氏はその古巣の守備を絶賛。82歳がピッチに復帰してプレーしても差し支えないほどのレベルであると主張した。
「ユーヴェは当然、前線に関してかなり改善できることがあるように思う。だが、これほど用心深くプレーして失点しないことは有利であり、これまでもその通りに証明してきた。試合の間、私でもプレーできると感じた時間帯があったよ。GKが大きな対処をしなければならない場面はなかったね」
またゾフ氏は、かつて監督として率いたラツィオに言及した。ラツィオは昨シーズン終了後、鎌田大地ら主力が大量流出したほか、イゴール・トゥードル監督も電撃辞任をするなど、混迷を極めたが、たたき上げの61歳の指揮官マルコ・バローニを招へいし、リーグ戦3勝1分2敗で7位とまずまずの成績を残している。「ラツィオは方向性がかなり明確で、まだアイデンティティを探している他のチームよりも進んでいる。バローニは重要な経験を生かし、全くもって良い仕事をしている」と称えた。
その後、成績に波のみられる王者インテルにも言及。「全てが進化の過程にある。むしろ、これほど新しく、異なり、研究対象となるようなチームの今後の進化は、面白いものになるかもしれない」と期待を寄せた。