日本代表は7日、10日に行われる2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選・サウジアラビア代表戦に向けて公開練習を実施。練習後、今回が代表初招集となった関根大輝が囲み取材に対応し、初の代表活動に対する思いを明かした。
関根に声がかかったのは横浜F・マリノス戦の試合後のことだった。川崎フロンターレの高井幸大が負傷のため不参加となり、代わって関根が追加招集されることが決まったのだ。
「あと1時間後に出られるかと(言われて)。急いで家に帰って準備して、またクラブハウスに戻ってから出発しました」。
今夏のパリ五輪代表で右サイドバックとして活躍し、一気に評価を高めた。関根は準々決勝で敗れたスペイン戦を引き合いに出しつつ、「スペインの質の高さにすごく驚いた。一つひとつのパス練習やトラップパスというのは帰ってからもこだわるようにやっていたところ」と課題に向き合ってきたと強調。続けて、「オリンピックを終えて差を感じた部分なので意識してやってきた。そこは伸びているんじゃないかと思う」と語り、自信を口にした。
また、今回は追加招集という形となったが、そこについて素直な思いも語っている。
「A代表はずっと目指してきた舞台でもある。そういう舞台に選ばれたというのは素直に嬉しい。でも、今日やってみてわかった通り本当にレベルが高いし、ここにまたずっと入り込んでいくとなるともっとやっていかないといけないと思う。ここからが本当に勝負かなと。また始まりだなという気持ちでいます」
今回のW杯最終予選に向け、「3バックもできるし、ウイングバックもできるというのは自分の強み。3バックでボールを持った時の攻撃の作りは自分の武器だと思うし、ウイングバックに入ったら推進力だったり、周りの選手との連携だったり、うまくポジショニングを取ることができるのが特徴でもある。そういう部分は出していきたい」と語った関根。トレーニングから存在感を出し、ピッチに立つチャンスを掴むことができるか注目だ。
日本は9月のW杯アジア最終予選で連勝して好発進。3連勝を目指したサウジアラビア戦は、11日の3:00にキング・アブドゥッラー・スポーツシティ・スタジアムでキックオフ予定だ。