イタリア代表監督のルチアーノ・スパレッティが30日、訪問先のナポリでインタビューに応じ、イタリア代表や古巣のナポリなどについて語った。イタリアメディア『メディアセット』など複数メディアが伝えている。
EURO2024(ユーロ2024)でベスト16敗退に終わり、スパレッティの下で若手を中心としたチーム再建を図るイタリア。アッズーリの指揮官は、ネーションズリーグのベルギー戦やイスラエル戦へ向けた事前招集で、モンツァの22歳FWダニエル・マルディーニとローマの20歳MFニッコロ・ピジッリを抜てきすることを明かした。マルディーニは名門ミランの下部組織出身で、祖父チェーザレ氏、父パオロ氏に続く、3世代での代表入りとなる。
「イタリア代表の将来が重要になり得ることを示している成長中の本当に強い若手がいる。マルディーニとピジッリの名前は、事前招集リストに入っている。新たな力が台頭し、熱狂できなかったEURO2024後の困難な立て直しに貢献してくれるかもしれないことは、うれしく思っている」
スパレッティはこのほか、ユーヴェのニコロ・ファジョーリやトリノのサムエレ・リッチら若手の起用を重視する一方、リヴァプール移籍の影響などにより前回、招集外となった26歳のフェデリコ・キエーザやナポリで活躍する31歳マッテオ・ポリターノにも門戸が開かれていることを強調した。
「強くて、すでに自らの特徴を発揮してきたファジョーリやリッチのような選手たちを発掘していかなければならない。大幅に若返りを行うことを決めたが、キエーザら2人に関してはまだ年齢的に可能であり、われわれの考えの中に残っている」
またイタリア代表指揮官は、自身の元で33年ぶり3回目となるスクデットを獲得したナポリと、今シーズンのアントニオ・コンテ指揮下の古巣を比較しつつ、見解を示した。
「現在のナポリとスクデットのナポリに共通点はあるが、現在はMFが1人多く、アグレッシブなハイプレスを仕掛けている。指揮官は経験豊富で進むべき道を分かっている。ナポリは開幕戦で敗れたが、すぐに方向転換できた」