ボーフムは26日のブンデスリーガ第12節で昇格組ハイデンハイムと敵地で対戦し、0-0で引き分けた。試合後、トーマス・レッチ監督や敵将のフランク・シュミット監督が日本代表FW浅野拓磨について言及している。
第10節ダルムシュタット戦で2ゴールを挙げ、チームを今季初勝利に導いた浅野。しかし、続く第11節ケルン戦(1-1)ではいくつかの決定機を逸し、代表ウィーク明けの26日に行われた第12節ハイデンハイム戦でも結局ノーゴールに。特に前半は何度かフィニッシュに持ち込もうとするも相手キャプテンのDFパトリック・マインカに対応される場面が目立った。
結局2本のシュートにとどまった浅野は76分に交代。試合後、レッチ監督は『DAZN』でアタッカーについて「タクマは2~3のシチュエーションでファーストタッチが良くなかった。彼はものすごくハードワークし、スペースをつくり出すが、フィニッシュに関しては残念ながらまだ安定していない。彼と一緒にそれに取り組んでいる」とコメント。一方で、残留争いのライバルとはいえ、「ハイデンハイムでは何に立ち向かわなければいけないか知っていたし、勝ち点1で満足しなければいけないときもある」とも語った。
また、第10節ではシュトゥットガルトをホームで下した相手チームのシュミット監督も「ホームだからといってボーフムに勝たなければいけないとは考えない」と満足な様子。試合前の会見では「アサノに裏のスペースを与えてはいけない」と名指しで警戒した指揮官は試合後の会見でも「最近の試合のボーフムでは、特に裏のスペースでのアサノやボールを収めるのが上手い(フィリップ)ホフマンに対する守備は極めて難しいことが分かる。だが我々は冷静に、アグレッシブに守り、常に注意深かった」と振り返り、「チームの守備パフォーマンスを褒めたい」と話していた。
なお、これで今季7引き分けのボーフムは勝ち点10で14位に位置。12月2日の次節ではヴォルフスブルクをホームに迎える。