21日のラ・リーガ第32節、バルセロナは敵地サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリー戦を2-3で落とした。チャビ・エルナンデス監督は試合後、自チームが勝利に値したことを強く主張している。
6分にクリステンセン、69分にフェルミンとリードを得るゴールを奪いながらも、18分にPKからヴィニシウス、73分にルーカス・バスケスと、その度に同点弾を決められたバルセロナ。そして後半アディショナルタイム1分にジュード・ベリンガムの逆転弾を許して敗戦を喫している。これで首位レアル・マドリーとの勝ち点差は11まで広がり、逆転優勝はほぼ不可能な状況となった。
試合後会見に出席したチャビ監督は、自チームのプレーが素晴らしいものであったと振り返っている。
「試合の感想は? 矛盾しているよ。私たちが見せたパフォーマンスは誇るべきものだ。とりわけ後半のプレーはね。チームは試合を見事にコントロールしていたし、勝利に値した。良い仕事を実現した私たちは勝ち点3に値したんだ」
「勝利を逃したのはコントロールしなかった状況のためだ。明確なトランジションを止めることができなかった。最後のトランジションでもボールを奪うことはできただろう。私たちはより良い結果に値した。私たちは素晴らしかった。私たちはチャンスを生み出していたんだ……」
この試合ではクバルシのルーカス・バスケスを倒してPK判定となったファウル、ラミン・ヤマルのシュートをGKルニンがゴールラインを割ったか割っていないか微妙なところで止めて、結局割っていなかったと判定された場面と、審判のレフェリングやVARに関連した騒動も生まれている。
チャビ監督は、判定への不満を隠さなかった。
「皆が目的したはずだ。私は処分を科されるかもしれない。しかし映像に残っている通りだ。私はプレーを分析することができず、私たちはマドリーを上回っていた。チームはディテールによって勝利を逃した。ただ、それもチームの移行期のプロセスの一部なんだ。私たちは勝利に値した」
「テア・シュテーゲンはゴールラインテクノロジーがないことを『恥』と言った? 完全に同意する。恥だよ。まったくもってそうだ。昨日の会見で私は審判について問われ、『目立たず、判定を的中させてほしい』と返答していた。結局、そのどちらも実現しなかったね。悲しむべきことだ。もし私たちが世界最高のリーグを望むのなら、テクノロジーを導入しなくてはならない」
ラ・リーガ優勝がほぼ不可能となったバルセロナだが、チャビ監督は何を今後の目標とするのだろうか。
「このまま2位の座を争わなくてはならない。このまま歩み続けよう。今は矛盾しか感覚がある。私はチームを誇りに思っているよ。普通ならば勝利しているところだが、私たちがコントロールできない審判のこともあった。私たちはマドリーよりも優れていたし、勝ち点3を獲得するに値した。ファンには私たちが勝ち点3に値したこと、良いプレーを見せたことを伝えたい。私たちは逆境に遭ったことで勝利を逃したんだ」
「私の今季限りでの退任について考え直すことはしないのか? 今はそのタイミングではない。次の試合を考えなくてはならない。まだ6試合が残っており、様々なことが起こり得るだろう」
最後に、レアル・マドリーのラ・リーガ優勝が正当かどうかを問われると、次のように返答している。
「マドリーを祝福する。彼らは1敗しか許していない。それは並外れた王者であることを意味している」
「しかし私の今日の感覚は、最高に不当だよ」