BarcelonaGetty Images

今季ラ・リーガの旋風ジローナ、バルセロナ相手に4ゴール決めて勝利!レアル・マドリーを抜き去り首位浮上

10日のラ・リーガ第16節、モンジュイックでのバルセロナ対ジローナは、4-2でジローナの勝利に終わっている。

人口756万人のカタルーニャ、ひいてはラ・リーガ最大級のクラブであるバルセロナと、カタルーニャの人口10万人の街にあるジローナとのダービー。バルセロナは美しいフットボールにこだわっていることでも知られるが、この日は結果でもパフォーマンスでも、今季旋風を巻き起こすジローナにのまれている。

鮮やかな連係によって遅攻でも速攻でも攻められるジローナは立ち上がり、バルセロナのポジショナルプレーを受け止めながらカウンター主体でゴールを狙い、12分にスコアを動かした。ヤン・コウトの鋭い縦パスからツィガンコフスキがカンセロの裏を取って右サイドを突破。ウクライナ人MFの折り返しを、同胞ドフビクが右足で枠内に押し込んでいる。

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対してバルセロナはフレンキー・デ・ヨング、ギュンドアン、ペドリが中盤を制圧するものの、アタッキングサードからの崩しがうまくいかない。それでも19分に迎えた左CKの場面で一時スコアをタイに戻す。ハフィーニャのクロスから、ペナルティーエリア中央のレヴァンドフスキが打点の高いヘディングシュートでネットを揺らした。

だが、その後もポゼッションにカウンターと、各状況に合わせて適切なプレーを選択するジローナの勢いは収まらない。左サイドバックながら中央に絞ってプレーする元レアル・マドリーのミゲル・グティエレスが27分(GKイニャキ・ペニャが左手でセーブ)、39分(わずかに枠の右に外れる)と決定機を迎え、41分に三度目の正直となるゴール。マドリーがその成長を見守り続けるDFはペナルティーエリア内に入るや否や左足でシュートを放ち、枠内左隅にボールを沈めた。

ジローナの勝ち越されて前半を終えたバルセロナ。迎えた後半、チャビ監督は65分にクリステンセン、ハフィーニャ、J・フェリックスとの交代でバルデ、フェラン、ヤマルを投入して攻勢を強めるが、ジローナの堅守を崩し切れない。バルセロナ指揮官は79分、ペドリとの交代でフェルミンもピッチに立たせた。

そして80分、次のゴールが生まれた。決めたのは、またもジローナだ。前線へのロングボールを途中出場のストゥアニが頭で落とすと、同じく途中出場のヴァレリがボールを拾ってペナルティーエリア内に入り込み、右足のシュートでI・ペニャを破った。ジローナのミチェル監督が、戦術的なプランのほか、交代策においてもチャビ監督を上回った格好だ。

モンジュイックの観客からブーイングを浴びせられるバルセロナは、その後意地の攻撃を見せて92分にはギュンドアンが1点差に詰め寄るゴールを記録。観客のハートに火をつけて、ここからさらなる猛攻を仕掛けたものの、95分にロングボールによる展開からストゥアニのゴールを許して勝負あり。ジローナがバルセロナとのダービーを制している。

勝ち点を41としたジローナは前日にベティスと引き分けたレアル・マドリーに2ポイント差をつけて首位に浮上している。

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