FC Barcelona v Atletico de Madrid - Copa del ReyGetty Images Sport

バルセロナ対アトレティコのコパ準決勝1stレグは4-4で終了!バルサが開始5分で2失点も逆転…だがスルロットの93分弾でアトレティコが劇的に追いつく

25日にコパ・デル・レイ準決勝1stレグ、バルセロナ対アトレティコ・マドリーが行われ、4-4のドローに終わった。

スペイン3強とスペインの歴史的クラブであり、久保建英も在籍するレアル・ソシエダが準決勝まで勝ち上がった今季のコパ。最初に対戦するのは、12月末に行われたラ・リーガ前半戦での激闘も記憶に新しいアトレティコとバルセロナだ。その一戦ではバルセロナが圧倒的に試合を支配して30分にペドリのゴールで先制しながらも、アトレティコが数少ないチャンスを生かし切り、60分にデ・ポール、96分にスルロットがネットを揺らして、劇的逆転勝利を果たしていた。

しかし今回の一戦はラ・リーガとは、また違う展開に(結末は少し似たようなものになるのだが……)。アトレティコが開始直後にゴールを決めたのだった。

アトレティコが先制したのは、開始1分のことだった。キックオフ直後、グリーズマンのクロスからフリアン・アルバレスがヘディングシュートを放ち、GKシュチェスニーがこのボールを片手で弾きCKに。グリーズマンがショートコーナーからペナルティーエリア内にクロスを送ると、中央のラングレが頭で後方にボールを流し、そこに飛び込んだJ・アルバレスが右足のシュートを決め切った。

あまりに幸先良いゴールで、得意の堅守速攻に集中することができるアトレティコは、5分にその狙い通り速攻からゴールをかっさらった。クンデの横パスをJ・アルバレスがカットし、左サイドを突き進んでから中央のグリーズマンに横パス。背番号7はペナルティーエリア内に入り込んでからシュートを放ち、このボールが シュチェスニーに当たりながらも枠内に転がっている。

堅い守りを誇示するアトレティコにとって、開始5分間での2点リードはあまりに楽な展開だと思われた。が、もしかしたら慢心を呼び起こすスコアでもあったのかもしれない。というのもボールを保持して反撃に出たバルセロナが、前半も経たない内に逆転してしまったからだ。

バルセロナが1点を返したのは19分のこと。ヤマルのスルーパスからクンデがペナルティーエリア内右に侵入して、マイナスのクロスを送る。すると後方から飛び込んだペドリが右足のシュートでGKムッソを破った。バルセロナはさらに21分、ハフィーニャの右CKからファーのクバルシがヘディングシュートを決め切って同点に追いつき、また41分のCKからはファーのイニゴ・マルティネスも得点。フリック監督のチームは、スコアをひっくり返して前半を終えている。

後半もバルセロナがボールを保持して追加点を目指し、押し込まれるアトレティコが速攻から可能性を見つけようとする展開。バルセロナはこの試合でもぺドリが出色の出来。誰かに奪われるとは一切感じさせない超絶技術のボールキープ、ドリブルから意表を突くタイミングで高精度のパスを出し、アトレティコ守備陣を四苦八苦させていた。そして74分に次のゴールが生まれる。決めたのは、またもバルセロナ。ぺドリ同様、ボールを持てば圧倒的プレーを見せるヤマルが右サイドを切り崩し、折り返したボールを68分に投入されたばかりのレヴァンドフスキが押し込んでいる。

しかしながらアトレティコもやられっぱなしではなかった。どうしても攻撃でリスクを冒してしまうフリック監督のバルセロナは、やはりDFラインの裏に不安を抱えており、そこを途中出場のコレアやリーノ、スルロットがうまく突いた。アトレティコが速攻から3点目を決めたのは84分のこと。左サイドでボールを受けるたコレアがマイナスのクロスを送り、ジョレンテがシュートを決め切った。
そして93分、アトレティコはスルロットがラ・リーガ前半戦に続き、モンジュイックでまたも劇的ゴールを決めた! リーノが左サイドを突破してペナルティーエリア内に入り込むと、その横パスからノルウェー人FWがボールを枠内に流し込んでいる。結局、追いつき追いつかれの怒涛の展開となった一戦は、4-4のドローで終了。アトレティコホームでの2ndレグは、4月2日に行われる。

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