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アトレティコの象徴コケ「このユニフォームを着られる以上の幸せなんてない」「やり直したい試合は2016年のレアル・マドリーとのCL決勝」

アトレティコ・マドリーのキャプテンMFコケ(32)が、同クラブでプレーし続ける喜びを語っている。

幼少の頃にアトレティコの下部組織に入団し、アイドルだったフェルナンド・トーレス氏のように同クラブのトップチームに到達することを夢見たコケ。バジェカス出身選手は17歳という若さでトップチームデビューを果たして夢を叶えただけでなく、現在はアトレティコ最多出場記録を保持しているなど、クラブの象徴・魂としてプレーし続けている。

スペイン『マルカ』のトークイベントに登場したコケは、自身がアトレティコで歩むキャリアを「幸せ」と形容している。

以下に続く

「子供の頃から、もう長い月日が経ったね。僕はアトレティコ・マドリーでプレーするという夢を叶え、そして今日までプレーしてきた。誇り高く、幸せなことだよ」

「僕は子供の頃から試合に臨み、練習に取り組み、学んできた。それは幸せ以外の何物でもない。アトレティコのユニフォームを着れば、それ以外のことは存在しなくなるんだ。僕はカルデロンでプレーし、今はメトロポリターノのピッチに立っている。アトレティコのユニフォームを着る以上に希望に満ち溢れ、幸せを感じることなんてないんだよ。僕は6歳の頃にこの道をスタートして、今は32歳だ……それがどういうことか想像してみてほいい」

ディエゴ・シメオネ監督が監督としてアトレティコに復帰した際、まだ若かったコケはレンタル移籍に出される寸前だった。だがシメオネ監督がそれを制止し、絶対的な主力選手に磨き上げている

「彼は1日目から僕のことを信頼してくれた。あらゆることで助けとなってくれたし、僕も全力でそれに応じたよ。フットボールにおいて僕たちは父と子の関係なんだ。僕はキャプテンで、彼は監督……目を合わせるだけで、彼が何を考えているか理解できるよ。ただ、僕たちが適切な距離を保っているのも確かだ。グループにとってはそすることが大切なんだ」

「僕にはレンタル移籍の可能性があった。だけど彼がノーだと言ったんだ。『出場機会は与える。お前はそこで俺の信頼を勝ち取れ』ってね」

コケはまた、最終節のアウェーのバルセロナ戦(1-1)で優勝を決めた、2013-14シーズンのラ・リーガを振り返っている。アトレティコにとっては10シーズンぶりのリーグ制覇だった。

「カンプ・ノウでのラ・リーガ優勝は夢の世代が成し遂げた偉業だった。バルセロナにメッシ、マドリーにクリスティアーノがいたあの時代のラ・リーガが、どんなレベルか想像してみてほしい。彼らは打ち破るべきライバルだった」

その一方でコケは、アトレティコというクラブとそのファンを最も象徴した試合として、2016-17シーズンのチャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグ、前本拠地ビセンテ・カルデロンでのレアル・マドリー戦を挙げる。アウェーでのファーストレグを0-3で落としていたアトレティコは、セカンドレグに2-1で勝利しながらも決勝に到達できず。しかし試合後、アトレティコの大勢のファンが豪雨の中でもスタンドに残って、チームに対して感じる誇りを表明していた。

「カルデロンでマドリーに勝ったあのチャンピオンズ準決勝は、とても特別だった。あれがアトレティコを、アトレティコの人々の感情を定義するものだと思う。アトレティコは努力と犠牲の姿精神のチームなんだよ」

コケはまた、キャリアの中でやり直したい試合を問われて「ミラノでのチャンピオンズ決勝だね」と返答していた。アトレティコは2015-16シーズンのチャンピオンズ決勝で、2シーズン前の決勝と同様にレアル・マドリーと対戦。前回の決勝では1-0でリードしながらも、93分のセルヒオ・ラモス弾で追いつかれて延長戦の末に敗戦していたが、ミラノではPK戦の末に悲願の初優勝を逃した。コケは試合直後、「ファンに謝りたい。僕たちはアトレティコの歴史を変えることができなかった」と涙を流しながら語っていた。

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