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開始6分にバリオス退場のアトレティコ、セルタの先制許すも終盤のスルロット弾で劇的ドロー!辛うじて首位レアルとの勝ち点1差をキープ

15日のラ・リーガ第24節、アトレティコ・マドリーは本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでのセルタ戦を1-1ドローで終えた。

チャンピオンズリーグでベスト16へのストレートインを果たしており、プレーオフを戦っている首位レアル・マドリーと比べて余裕のある日程でラ・リーガに臨めている2位アトレティコ。そのマドリーはベリンガムの退場も響いて同日のオサスナ戦を1-1で終え、まんまと首位浮上のチャンスをつかんでいる。

シメオネ監督はGKオブラク、DFジョレンテ、ヒメネス、ル・ノルマン、ハビ・ガラン、MFジュリアーノ、デ・ポール、バリオス、サムエウ・リーノ、FWグリーズマン、フリアン・アルバレスをスタメンで起用。キックオフから勢いよく攻めに出ようとしたが、それから6分後、マドリー同様に数的不利に陥った……。良く言えばアグレッシブなプレー、悪く言えば荒いプレーの多いバリオスが、球際で争ったドゥランの軸足に足裏を見せたスライディングタックルを見舞ってしまい、一発レッドで退場となっている。

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シメオネ監督は10分、リーノをコケに代えてボランチを補充。その後は11人のセルタがアトレティコ陣地で試合を進め続けるが、アトレティコも統率の取れた4-4-1でチャンスを許さず、膠着状態が続いたままスコアレスで前半終了を迎える。

後半もセルタがボールを回し、回し、また回す状況は変わらなかったが、スペースを見つけられない。だが68分、ペナルティーエリア内でル・ノルマンがボルハ・イグレシアスを踏みつけたとして、アウェーチームがPKを獲得。出場したばかりのイアゴ・アスパスがキッカーを務めると、枠内左を狙ったシュートでオブラクの逆を突き、ネットを揺らしている。

数的にもスコア的にも不利に陥ったシメオネ監督は、77分にデ・ポール、グリーズマン、ジュリアーノを下げてスルロット、コレア、ギャラガーを投入。すると81分、スーパーサブの“重戦車”スルロットが、またもゴールを決めた!

ヒメネスがスルロットが動き出しに反応してロングボールを送る。ペナルティーエリア手前のノルウェー代表FWはバウンドするボールを胸で押し出し、マークにつくスターフェルを抜き去ってエリア内左に侵入。右足のシュートで、GKグアイタが守るゴールのニアサイドを射抜いている。スルロットはこれが今季公式戦12得点、ラ・リーガ9得点目。途中出場からのゴールは7点目だ。

数的不利から起死回生の同点弾が決まり、シメオネ監督の煽りもあって大きな盛り上がりを見せるメトロポリターノ。アトレティコはセルタの攻勢を受けながら、スルロットを生かす形で決勝点も狙ったが、結局同点のまま試合終了のホイッスルを迎えた。

劇的に追いついた展開的に、後味の悪くないドローで試合を終えた2位アトレティコは、首位マドリーとの勝ち点差1を辛うじてキープしている。ただし勝ち点2差の3位バルセロナに順位を抜かれる可能性がある。

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