アーセナル移籍が噂されるイタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリについて、『The Athletic』のジョーダン・キャンベル記者が分析している。
昨季ボローニャでセリエA30試合で2ゴール5アシストを記録し、チャンピオンズリーグ出場権獲得の立役者の1人となったカラフィオーリ。今年6月にはイタリア代表デビューも果たすと、EURO2024でもメンバー入り。出場停止を除く3試合すべてにフル出場し、クロアチア戦(1-1)では劇的同点弾をアシストしていた。
そんな22歳DFだが、昨季のボローニャとEURO2024での大活躍で大きな注目を集めることに。そしてアーセナルとの移籍交渉が広く伝えられると、20日は総額4500万ユーロ(約77億円)でクラブ間合意に達したことが複数メディアで報じられている。
『The Athletic』のキャンベル記者は、イタリア代表として出場したEURO2024でのプレーからカラフィオーリを分析。「なぜアーセナルが欲しがるのか?」と題して選手としての特徴を紐解いている。
「ボールを運ぶDFの能力は、低い守備ブロックを頻繁に相手にするポゼッション型のチームにとって貴重である。彼のプロフィールは、左利きでボール保持に自信があり、左サイドバックやセンターバックでプレーできる柔軟性もある。だからアーセナルの注目を集めた」
「アーセナルの左サイドバックは、DFラインでまだ完成されていないポジションの1つ。オレクサンドル・ジンチェンコはデビューシーズンに素晴らしい活躍を見せたが、調子は大幅に落ち込み、ケガにも苦しんでいる。ヤクブ・キヴィオルをそこで使うのは、丸い穴に四角い釘を打ち込むようなものだ。ユリエン・ティンバーと冨安健洋はそこでプレーできるものの、その前に彼らは右サイドバックやセンターバックを務めている。選択肢は多数あるものの、本職であるキーラン・ティアニーですら放出する可能性が高い状況だ」
「身体能力が高いセンターバック4人を並べるトレンドは、マンチェスター・シティのナタン・アケとヨシュコ・グヴァルディオールを見ればわかる。だが、キヴィオルそのレベルに達していない」
「ミケル・アルテタ監督が同じようなスタイルを継続したいのであれば、カラフィオーリは多くの条件を満たしているだろう。背も高く、一対一で積極的であり、広いスペースがあっても落ち着いている。彼は攻めに出る現代的なDFであり、4人のセンターバックを並べる最新イノベーションにぴったりな選手だ」