2023シーズンで現役を引退した元日本代表FW李忠成氏が、決断後の心境を明かした。
2004年にFC東京でプロキャリアをスタートさせた李氏は、柏レイソルやサンフレッチェ広島、浦和レッズ、横浜F・マリノス、京都サンガF.C.といった複数のJリーグクラブでプレー。海外クラブではサウサンプトンでプレーしたほか、2022年から引退する2023年まではアルビレックス新潟シンガポールで過ごした。
また、李氏はアルベルト・ザッケローニ元監督時代の2011年から2012年にかけて日本代表でもプレー。11キャップで2得点を記録しており、そのうちの1得点は2011年アジアカップ決勝オーストラリア代表戦の延長後半に決め、決勝点となった芸術的ボレー弾だ。
現役生活を終えた李氏は、2023年12月26日に行われた「4v4 JAPAN CUP U10 2023 presented by au」に登場。日本時代の元チームメイトでもある発起人・本田圭佑やベテランMF遠藤保仁らとともに、レジェンドマッチに出場した。大会後、李氏は引退して感じた悲しいことを明かしている。
「ヤットさん(遠藤保仁)とかまだ引退してないし、僕しか引退していないのかなあの中では。今日も彼らの前で言ったんですけど、やっぱりサッカーが上手い選手とサッカーができないことが一番悲しい。お金を貰えることでもないし、どのカテゴリーで戦うとかでもなく、やっぱり今日みたいな超一級の日本代表の選手たちとボールを楽しく蹴る機会が無くなってしまうことが凄く悲しい」
なお、「4v4 JAPAN CUP U10」もU10年代(小学4年生以下)初の全国大会であり、李氏らはスペシャルプロチームとしてU10年代の優勝チームとも対戦し、プロとしての力を見せつけた。李氏は引退後の活動について「来年からは子どもたちに自分の経験を伝えるということを、全国回ってしていきたい」と口に。日本代表史に残るビューティフルボレーを記録したストライカーの、今後にも注目が集まる。


