明治安田J1リーグ第32節の川崎フロンターレvs柏レイソルが28日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで開催された。
前節の湘南ベルマーレ戦で2-1で競り勝ち、2試合ぶり白星を飾った7位の川崎F。対するは、前節のサンフレッチェ広島戦をゴールレスドローで終え、5試合無敗をキープしているものの、3試合連続ドロー中と足踏みが続く5位・柏による上位対決。
優勝争いへの生き残りもかかった一戦は開始6分に動く。柏の自陣でのビルドアップの場面、古賀太陽の横パスに伊藤達哉が素早く反応して奪おうとしたところを杉岡大暉がボックス内でたまらずファウル。川崎FがPKを獲得すると、キッカーのラザル・ロマニッチが冷静に決めて、移籍後初ゴールを記録した。
早々に先制を許した柏もすぐさま反撃。9分、中川敦瑛の縦パスをボックス手前中央の垣田裕暉がフリックし、ボックス右に走り込んだ仲間隼斗がシュートを放つが、ここはGK山口瑠伊が立ちはだかる。
それでも柏は15分、敵陣でのパスワークから山田雄士が川崎F守備陣の間を通す縦パス。垣田が巧みなトラップでボックス内に侵攻し、GK山口との一対一を制した。
上位対決にふさわしい激しいせめぎ合い。そんななか、前半終盤に今度は柏が一歩前に出る。39分、自陣左サイドでのパス回しから杉岡が持ち運び、ボックス右手前のジエゴにボールが渡ると、ワントラップから左足を一振り。GK山口に右手で触られるも、左ポストに当たってゴールに吸い込まれた。
試合をひっくり返された川崎Fも一歩も引かず。前半終了間際、マルシーニョの自陣からのドリブルから右サイドにパスを預けると、ファンウェルメスケルケン際が逆サイドに展開。ボックス左でパスを受けた伊藤が得意のカットインから右足でニアサイドを射抜いた。
後半に入っても両者の攻防は全く緩まず。川崎Fは51分、山本悠樹、マルシーニョとワンタッチでボックス内につなぐと、脇坂泰斗がワントラップから左足を振り抜いてゴール右へ。主将の対柏戦4戦連続ゴールで再び逆転に成功する。
しかし、再び柏も応戦。66分、右サイドのジエゴのクロスをファーサイドで収めた小屋松知哉がボックス手前に落とすと、走り込んだ中川が右足一閃。豪快なシュートはGK山口の伸ばした手から逃げていくようなアウト回転でゴール右上に突き刺さった。
壮絶な打ち合いとなった一戦。互いに譲らない中、川崎Fが再び勝ち越す。79分、左サイドで三浦颯太と宮城天のコンビネーションで打開すると、ボックス左に侵攻した三浦がGKとDFの間にクロス。これを中央のロマニッチが合わせてゴールネットを揺らした。
これで決着かと思われたが、このままでは終わらなかった。90分、ボックス手前やや左でパスを受けた三丸拡が左足を豪快に振り抜くと、低弾道のシュートがゴール右隅に突き刺さった。
その後、アディショナルタイムに入ってもお互い攻撃の手を全く緩めず。それでも決勝ゴールは生まれず、4-4のドロー決着に。川崎Fは2試合連続負けなしも連勝を逃す形に。対する柏も6試合無敗も4試合連続ドローとなっている。





