清水エスパルスの秋葉忠宏監督が、東京ヴェルディ戦後のフラッシュインタビューに応じた。
昨季のJ2リーグを制覇して、3年ぶりのJ1復帰を果たした清水は16日、明治安田J1開幕節で東京Vと対戦した。2023シーズンのJ1昇格プレーオフ決勝であと一歩のところで追いつかれて1-1で終了し、レギュレーションにより、昇格を逃した時の因縁の相手との国立競技場での開幕戦。前半こそ相手の圧に押し込まれるも、40分に一瞬の隙から北川航也が先制点を奪うと、後半は相手に反撃を許さず。1-0で因縁の再戦を制すと共に、J1復帰初年度で開幕白星スタートを切った。
試合後、初のJ1リーグでの指揮で勝利を収めた秋葉監督は、「皆さん、(私自身が)J1初めてだということで心配されたと思うので、まず大事な一歩が踏み出せてよかったです」と喜びをあらわに。
結果については、「もう、2023シーズンの悔しさみたいなものは脳裏に残っているので、最後の1分1秒、ワンプレー、すべてにおいて隙がなかったなと思っています。頼もしい、よく鍛え上げられた素晴らしい選手たちだったなと思います」と悔しさを味わった2023年からの成長に手応えを示した。
ただ、試合内容については課題も。「守備面ではだいぶ満足していますけど、攻撃面ではシュートがほとんどなかったと思いますから、もっとゴールを脅かすシーン、我々は超攻撃的に超アグレッシブに戦いたいです。J1でも『たくさん点を取って、点を取られない』。そういう強いフットボールを見せられるようにまた精進していきたいなと思います」とJ1でも攻撃的なフットボールを展開していく意気込みを口に。
また、この試合の85分には、2023シーズンのJ1昇格PO決勝で終了間際に東京Vの同点ゴールとなるきっかけとなったPKを献上してしまい、屈辱を味わった高橋祐治がピッチに。しっかりとクローズに貢献したその姿に、秋葉監督は「誰もが待ち望んでいたシーンだと思いますし、最後は今度しっかりと逃げ切ってみせる。同じ轍を踏まない。しっかりとあの痛みから学んで、しっかりとここまで持ってくる。並大抵の精神力ではないと思います」と同選手を称えた。その後、「それを支えてくれたファミリーが最高だなと思います。これがやっぱり清水エスパルスだなと思います」とファン・サポーターの支えにも賛辞を送った。
開幕白星を飾った清水。次戦は22日、ホーム・IAIスタジアム日本平でアルビレックス新潟と対戦する。「まだ、1/38です。ただ、開幕でアウェイで国立でヴェルディさんに勝てたというこの流れや勢いみたいなものを持って、次ホームでやれるので、我々の本当の聖地はアイスタですから、アイスタでまた必ず勝ち点3を取りたいなと思います」と連勝への意欲を語った。