国民の期待に応えたイングランド…死闘続きのクロアチアはどこまで回復できるか【W杯準決勝プレビュー】
最終更新
ロシア・ワールドカップは11日、準決勝でイングランドとクロアチアが激突する。

■イングランド、高まる国民の期待値

「フットボールが母国に帰ってきた」

イギリス国内は熱狂に包まれている。国内リーグの急成長とは反対に、30年近く国民の大きな期待を裏切り続けてきた“スリー・ライオンズ”が、ようやくそれに応えてくれたのだ。

決勝トーナメント1回戦・コロンビア戦では、ついにPK戦の呪縛を解き放った。これまでワールドカップでのPK戦では3戦全敗(1990、98、2006年大会)。精神的な脆さを指摘され、EURO2016には専門の精神科医を帯同させるほど苦しんでいたが、守護神ジョーダン・ピックフォードの奮闘もあり、ついに結果を残したのだ。

続く準々決勝・スウェーデン戦では、得意のセットプレーから先制点を奪い、無失点で2-0で勝利。28年ぶりの4強進出に、国民の期待値は否が応でも高まるだろう。

ギャレス・サウスゲイト率いるイングランドの強みは、何と言ってもセットプレーだ。毎試合相手の守り方を研究し、ゴール正面の位置でヘディングの強い選手(マグワイアやストーンズ、ケイン)をどうすればフリーにできるか、数パターンを用意し入念に準備してきている。そこに合わせるキッカー(トリッピアー)の質も非常に高い。スタッフは自チームの強みを理解し、選手はそれを全面にいかす戦いを見せている。

この準備は結果にも現れている。ここまで全11ゴール中、8得点がセットプレーから。欧州でセットプレー専門コーチとして活躍するジョバンニ・ビオ氏は、「セットプレーを整備することは、年間20ゴール挙げるストライカーを補強するのと同じ」と言っていたが、まさにその通りとなっている。52年ぶりの優勝をねらうイングランドの試合では、セットプレー時のエリア内の動きに注目だ。

■強靭なメンタリティを持つクロアチア

そんなイングランドに準決勝で立ちはだかるのは、20年ぶりに4強入りを果たしたクロアチアだ。

グループリーグは、最大のライバルと目されていたアルゼンチンをも圧倒し、3戦全勝で突破。しかし決勝トーナメントでは苦しみ、デンマーク戦、そしてロシア戦もPK戦までもつれ込みながら、なんとか勝ち上がってきた。メンタル面で極度のプレッシャーがかかる2試合を制したのは、選手たちの自信になっているだろう。

3位となった98年フランス大会以上の結果を残すため、チームの鼻息も荒い。主将ルカ・モドリッチが「願わくば98年よりも先に進みたい。僕たちには素晴らしい選手、スタッフ、監督がいる。さらなる一歩を踏み出せることを願っているよ」と話せば、ズラトコ・ダリッチ監督も「自分たちを信じているし、我々には信念がある」と、史上初優勝へ意欲にあふれている。

ここまで、クロアチアはアルゼンチン戦以外すべての試合でポゼッションで上回っている。ルカ・モドリッチやイヴァン・ラキティッチが中盤を制圧し、相手陣内まで押し込むことには成功している。イングランド戦でも、ボールを保持して主導権を握りにいくはずだ。イングランド守備陣はここまで4失点だが、それほど守備が強固とはいえず、相手にビッグチャンスを作らせるシーンも多い。チームの主軸2人が作ったチャンスを、アタッカー陣がいかせるかがカギを握る。

また、コンディションをどこまで戻せるかも重要になる。中4日で120分+PK戦を2試合連続で戦い、イングランド戦まで中3日しかない。ロシア戦では膝に手をつく選手も多く、もも裏を痛めた守護神ダニエル・スバシッチにも不安が残る。100%の状態に戻すのは難しいが、どこまで回復できるかも、試合の行方を大きく左右する。

ついにPK戦の呪縛を解き放ち、勢いに乗る“スリー・ライオンズ”と、厳しい状況を強靭なメンタリティで跳ね返してきたクロアチア。世界の頂点を懸けて戦う最後の挑戦者を決める戦いは、どちらが制するのだろうか。

Goal_worldcup_article_banner

▶サッカー観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【DAZN関連記事】
DAZN(ダゾーン)を使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZN(ダゾーン)に登録・視聴する方法とは?加入・契約の仕方をまとめてみた
DAZNの番組表は?サッカーの放送予定やスケジュールを紹介
DAZNでJリーグの放送を視聴する5つのメリットとは?
野球、F1、バスケも楽しみたい!DAZN×他スポーツ視聴の“トリセツ”はこちら ※提携サイト:Sporting Newsへ

Goal Live Scores

直近の成績

クロアチア
イングランド イングランド
コメント ()